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時の流れは早く
もう来てしまった文化祭当日。
なんとなく、展示部屋に浸りたくて
朝早くに出かけた。
…あ、てか結局吉野先輩何展示したんだろう。
聞いても聞いても教えてはくれず、
私も最後らへんは自分の作品にいっぱいいっぱいで…
他の部員の人たちの作品もじっくり見れてないし
ちょうど良かった。
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「しつれーしまーす。」
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もちろんのこと、
誰もいない。
入り口近くにあった作品から
なめるように見ていく。
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「あ、え…?」
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鑑賞に集中していた脳が一気に冷めた。
どういうわけか、
笑っている顔、怒っている顔、悲しんでいる顔、拗ねている顔、真面目な顔…たくさんのバリエーションを兼ね揃えた
自分の顔がいたから。
視線を更に下に移すと
"吉野晃一"と書いてある。
そしてその横に
"落ち着く場所"
と書かれていた。
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