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晃「…、」
「なんですか」
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今更真面目に
好きですなんて言えるわけがない。
多分お互いわかってる。
もう。
…多分。
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「吉野先ぱ___」
晃「好き。」
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私がさっき言えないと思っていたセリフとその状態を
さらっとやられた。
真面目に、好きと伝えることを。
自惚れかもしれない
そう感じた数秒前の私を簡単に粉々にした。
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「…、な、え、…あの、」
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驚きと嬉しさと感動と…言って言ったらきりがないが
たくさんの感情が一つの顔に収まると思ったら大間違いだ。
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晃「どんな顔やねんそれ、」
「……いや、その、…」
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夢と現実の狭間にいるみたいだった。
だって今までそんな雰囲気1つもなかった。
私が気付いてなかっただけ?
色々思うことはあるけれど
今伝えないといけないのは
伝えなくちゃいけないのは
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「好きです。」
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吉野先輩は私に
笑顔を見せてくれた。
…あ、私も
笑顔になれば良かったとちょっぴり後悔をした。
好きと言って、笑顔になられたら
こんなに、嬉しいんだということを
吉野先輩に伝えるべきだったな。
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