よしの同盟(黒)

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「吉野晃一、くん？って知ってる？」








葵「んー…分かんない。」









「そっかぁ、

手当たり次第行くしか…」









葵「なに、どうしたの？」









「吉野晃一って人のレポートが返ってきたの。」









葵「あー、

苗字同じだから？」









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別に

吉野なんて珍しくもなんともないから

被ってても驚かないけど


なんかめんどくさそうだなぁ、




こうやって間違わられたり


女の方の吉野とか


呼ばれたりして。









そんなどうでもいいことを考えながら



葵と別れ、次の授業の教室に向かった。









始まるまで

あと5分か…



寝たい…





いや、レポート書かなきゃ。









プリントを出して

名前の欄に




吉野Aと書く。









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？「…あ、」









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顔をあげると

1人の男の人が「あ」の口をしたまま




プリントを見ていた。









ん、なんだなんだ









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