顔"は"好きです。【凪誠士郎】

+ 凪と遊園地 4 ページ12

"しばらくは遊園地編になるかと思います。


無事にごみを捨てて戻ってくると、凪はスマホで何かを調べていた。

……クソ、無駄に良い顔面と無駄に良いスタイルのせいでクッソかっこよく見えるんだが。解せぬ。


「あ、A」

『馬鹿やろう』

「いてて、ごめんって。遊び心じゃん」


私に気付いた凪に渾身のツンツン攻撃を食らわせてやる。

一回殴ろうかなとか思ったけどやめておいた。人目多いし。


『何調べてんの』


そう言いながら、凪が見ているスマホを覗く。

……遊園地案内??


「アトラクション。何乗りたい??」

『えー、ジェットコースター』

「うえ、俺が一番嫌いなやつ」

『なんで?? 面白いじゃん』

「だってあれ速いんだもん。速くて忙しいから俺嫌い」

『えー?? ケチな奴ー。それが面白いんだろ。……じゃあお化け屋敷行こ!! ここのお化け屋敷結構有名だし』

「りょ」


私達は、めっちゃ怖いけどめっちゃ楽しい、という矛盾したワードで人気なお化け屋敷に行ってみるのであった。


『あ、これ凪に似合いそう』

「え」

『これください』

「え」

『はい凪、これ被って行こ』

「え……じゃあAもこれ被ってよ」

『え??』

「これくださーい」

『は??』

「はい、これでお揃い」

『……うっわ結構ハズいけど可愛いな。凪の顔面大優勝』

「どーも」


途中で買った遊園地のキャラクターの被り物をして、私達は再度お化け屋敷へと向かったのであった。


"

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