身の程知らず

ー ページ9

・








授業も終わり、やっと放課後




急いでバックを持って、階段を駆け上がる




突き当たりの美術室へ猛ダッシュ






ドアを開けると安定に誰もいない



私はどうしても絵を諦めきれなくて、美術部に入っていた




周りは幽霊部員ばかりで、あったことはほぼない


この部活が存在できているのは美術科の先生がいるから


イラスト部というのもあるけれど、それにはもう顧問がいるので、美術家の先生はどこにも行けなくなってしまう





だからとりあえずは残っているのだ


まぁ先生は全く来ないけれど




でも私にはそっちの方が好都合だった






絵が書けなかったし、書くのが怖かったから毎日部室では空を見てぼーっとしていた




そんな時間がかなり好きだった






でも今日はちょっと違う






イーゼルを取り出してキャンバスをのせる




手に２Ｂの鉛筆とねり消しゴム





授業中プリントの裏に書いたラフを取り出して横に置く







ラフ通りに鉛筆を走らせる




楽しい



めちゃくちゃ楽しい





久しぶりの感覚に胸がたかぶった

来客→←動き出す

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す