身の程知らず

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おもくるしい空気
今にも走り出しそうだ




「…ごめんなさ「君、あ、Aちゃん、おれのこと、こんなふうに見えるんだー」





突然の名前呼び？！そして特に気にしている様子もなし？！？！？？そこに疑問？！？？な、なんなんだこの人は………天使の見た目をした宇宙人？？


でも変に嫌われていないようなので答えてみる



「あ、あの、すごい綺麗だったので……透明感もありつつ、芯があるような感じで描き、ました…」



講評を受けているような気分である





また織山くんの顔を伺うと、なんだか嬉しそうだ


かわいい……






「ありがと！そんなふうに見てもらえて嬉しい………………」



照れたように袖を口に持っていく織山くん


可愛さのカンスト





これで落ちない男がいたらぜひ教えて欲しい






「勝手に書いてすいません……喜んでいただけたようで何よりです…………」



ほっとした、とりあえずヤベー奴認定は避けられたみたいだ




「じゃあさ、次の部活でAちゃんのことも描かせてよ！」


え

いや、そんなきゅるきゅるフェイスで頼まれたら断るなんて選択肢はなくなってしまうではないか……………




「は、はい、、、」



絆されの返事をしてしまった


「やったぁ！ありがと！」



にこにこして手を握ってくる織山くん




熱が全部手に集中しているし顔も熱い




なんかもう夢を見ている気分だ







そんな夢を切り裂くかのようにドアの音がなる




ぱっとそっちを見ると、



そこには黎が立っていて



ぼーっとした顔でこちらを見ていた

揺れ→←ー

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