Sugar Rush６[Shori.S]

#174 So side ページ24

次の日




20時にバイトを上がり、急いで着替え、沙絵の元へ。






聡「お待たせ〜」



沙「忙しいのにごめんね？」




聡「いや、いいよ？沙絵が僕に会いたいなんて珍しいからさ！なんかあったんじゃないかって、心配になんじゃん？」




沙「聡、ありがとう」






遠慮がちに呟いた沙絵






聡「んで、どうしよっか？」



沙「うん……」






さっきから なんだか 煮え切らない様子の沙絵。





聡「なんだよー！僕に会いたかったんじゃないの？笑」



沙「うん……」







どうしちゃったの？








聡「じゃさ、送るよ。帰りながら話そう？」




沙「うん。」








聡「沙絵はさ、引っ越してどこに居たの？」



沙「中2の時？」






やば、触れられたくない部分だったかな？





口にした後に後悔。







聡「ごめん！話したくなかったらいいよ」



沙「ううん。大丈夫。私に興味持ってもらえて嬉しいから」





嬉しいからって？

何言ってるだろ？







沙「私ね、あの日の事、自分への罰が当たったんだと思ってた。だから、親が言うほど辛い事じゃなかったの」




罰？



沙「でも、世間の目もあるし、親的には世間体気にするのはわかる。
あの出来事の後ね、関西に引っ越ししたの」





淡々と話す沙絵は、まるでもう 吹っ切れているようにも見えた。






聡「関西？！そんな遠く？！」



沙「うん。私は引っ越ししたくなかった。ずっとこっちに居たかった。側に居たかったよ」






そうだよね。

勝利の事が好きだったんだから。

#175 So side→←#173 So side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す