Sugar Rush３[Shori.S]

#85 ページ25

勝「んで？ヤキモチ妬きで、心配性の彼氏が何したの？笑」






若干ふざけた感じで話を振ってきた勝利くん



きっと、私が話を切り出しやすいようにしてくれたんだよね？




マグカップをテーブルの上に置き、本題に入る。






『何をした、ってわけじゃないんだけど、様子がおかしくて。電話で話してただけだけど...。ヤキモチ妬きのくせに ヤキモチ妬かなくて…』





勝「ん？何に対してヤキモチ妬かせたかったの？」




ヤキモチ妬かせたかった訳じゃない。


いつもならしつこく聞いてくる場面を、サラッと流した 聡に違和感を感じただけだよ。





『私が 昨日、勝利くんの部屋にお見舞いに来た事、全然興味ないみたいだった。』




勝「それは、聡にとって 俺が安全な人ってことじゃないの？」







そうなのかな？

そういう風な感じ じゃなかったよ。







『電話切る時に、LINEするからって言ったくせに連絡くれないし。....でも、そこで私から連絡したら悔しいの。だから連絡はしたくない。』





勝「なんかLINEできなかった理由があるんじゃない？」





確かにそうなんだけど…



『あとね、沙絵さんの事聞いたんだけど…』






そう呟くと、勝利くんは 真っ直ぐ私の方を向いてこう言った。







勝「聡と沙絵は幼馴染で、転校して来た俺に、聡は積極的に話しかけてきてくれて、徐々に仲良くなっていったんだけどさ。

沙絵は聡といつも一緒に居たから、自然に3人でいるようになった。ただそれだけだよ。ただの友達。」







そう教えてくれた。





でも、




ただそれだけ…？









真剣な表情に嘘は無いとわかるけど、



じゃあなんで聡は知らないなんて言ったの？

#86→←#84

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す