Sugar Rush３[Shori.S]

#82 ページ22

”Aなんかあった？”






今日で何回聞かれたんだろ。



マリちゃんにも心配かけちゃったな...








朝、勝利くんからの電話で 抑えてた不安が一気に溢れ出して、涙が止まらなくなってしまった私。





泣き腫らした目のせいで、メイクでは隠せないくらい 酷い顔になっちゃって...。






”またLINEする”


なんて、電話を切ったくせに


結局 聡からLINEなんてこなかった。








やっぱり 聡変だよ…。




こんなに不安になってるのに、放置するなんて酷い。



聡は、私にこんな想いをさせる人じゃないよ...









悔しいから 私からは連絡しない！









.









学校が終わり、一旦家に帰る。






どうしよう...




勝利くん、"夕方に来いよ"って言ってたけど、


朝は泣いちゃってて、何時に行けばいいのか聞くの忘れちゃった。







部屋でソファに座り、

朝かかってきた番号を電話帳に登録しながら考える。







うーん…



電話してみよっかな？





でも、何か緊張する...





電話番号しか知らないしな…





勝利くん、なんとなくLINEとかしなさそうだし。







どうしよ…







登録したばかりの 勝利くんのページを見ながら、考えてると




間違えて通話をタップしてしまった。








ぎゃー！！

かかっちゃった！！

うわぁ どうしよ！どうしよ！どうしよ！！






まだ心の準備が出来てない！！


っ、






ブチッ


思わず 切ってしまった私( ˙-˙ )








あぁーやっちゃった。







と その瞬間





〜♪




携帯が鳴った







『おわぁ〜っっ！！』






ビックリして携帯を膝の上に落としてしまった。





拾い上げて確認すると、

...勝利くん。









《も、もしもし…？》



勝〈お前 ワン切りやめろよ笑〉





うっ…



《ごめん。なんか 緊張しちゃって//》





電話の向こうで、吹き出すような笑いが聞こえた。





勝〈緊張って笑 今更 何言ってんの？笑〉





朝の電話で泣いちゃったけど、


いつも通りの勝利くんに 安心する。





《そうだよね、、、変だね、私》





勝〈...。もう、家？〉





《あ、うん。何時に行けば良いかな？って。》




勝〈俺 今学校帰りでさ、今お前ん家の前なんだけど笑〉




《え？！そうなの？なんで？！》

#83→←#81 So side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す