Sugar Rush３[Shori.S]

#80 So side ページ20

聡〈...なんかあった？ いつも帰ってすぐLINEしてくれるけど、今日きてないし。それで心配になって、電話かけた。〉








なんとか誤魔化せたかな？？



そんな風に思えたのも束の間。







次のAからの言葉に、僕は頭が真っ白になる。







《ねえ、》




聡〈んー？〉




《私と、.....沙絵さんって、似てたの...？》







えっ？！



耳を疑った。





今 、"沙絵" って言った？



突然のことに パニックになって、何も言えなくなってしまった。









なんで 沙絵のこと知ってるの？



まさか ほんとに見られてたとか？





なんて答えたら良いの？




沈黙してたら余計怪しまれるじゃん！









何か言わなきゃ…

早く言わなきゃ…！








聡〈沙絵？誰それ？〉




とっさについてしまった嘘。





もう 言ってしまったものは仕方ない。






《あれ？私の聞き間違いかな？勝利くんのお姉さんに聞いたんだけど。ごめんね、忘れてね》









なんだよ！勝利の姉ちゃんかよ。


見られてたわけじゃないんだ。




何処かほっとした。






このまま 話を逸らさなきゃ。








聡〈Aに似てる子なんて会った事ないよ？Aみたいに可愛い子、なかなかいないでしょ？笑

てか、勝利の姉ちゃんに会ったんだ？勝利の姉ちゃん めちゃくちゃ美人でしょ？〉




聡〈てか、どこで勝利の姉ちゃんに会ったの？〉





必死で話を振る。






《あ、 勝利くん熱が出てバイト休んだから、さっきお見舞いに行ってきたの》




聡〈へぇ 勝利が熱？勝利ん家に行ったんだ？〉






《あ、あのね？私1人で行ってな..》
聡〈勝利んち 広いでしょ？凄いよねえ〜！大学生であんな部屋に住めてさ！〉



《え？あ、うん 凄い部屋だね》









その時 ホームに電車が入ってくる音した。

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