Sugar Rush３[Shori.S] (ページ13)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:79,255 hit

#73 Shori side ページ13

乾燥して剥がれかかった冷えピタを取る。

なんでこんなメモがあんの？

傘も返ってきてる。

てか、A来たの？

だとしたら、どうやって入ったんだ？

あ、姉ちゃんが預かったとか？

って知り合いじゃないしな…。

俺が寝てる間に何が起きたんだ笑

俺は携帯を手に取り、とりあえず姉ちゃんに電話してみた。

麻〈勝利？良くなった？ごめんね、帰ってきちゃって〉

勝〈いや、姉ちゃんのおかげで熱下がったわ〉

麻〈私だけのおかげじゃないかもねぇ～笑

んっふふふふふふ笑ラブパワー笑？！」

意味深な姉ちゃんの笑みが怖い

勝〈なにラブパワーって。〉

麻〈Aちゃん、沙絵ちゃんに似てるわね…。でも、彼女雰囲気が可愛いわ～♪あんたに合ってる気がする。〉

合ってるも何もあいつは聡の彼女。

てか、やっぱりAに会ってたんだ？

勝〈なんでAのこと知ってんの？〉

麻〈あ、昨日の朝ね？中島から連絡きたのよ。勝利が体調悪そうだから見に行ってやれって。

で、夕方見に行くって言っておいたらね、今度は電話が来て、夜行くからロック解除してって〉

勝〈健人くんも来たのか…〉

麻〈中島が風磨と女の子連れて来て、その女の子がAちゃんだったの。

一回私が用を済ますために外に出て、その間にAちゃんを残して 2人は帰ったみたい。

Aちゃんずっとベッド脇に居てあんたの寝顔見てたわよ？

お礼言いなさいよ～？ラブパワー送ってくれてありがとう♡って！あは笑〉

勝〈ラブパワーってなんだよ。あいつは聡の彼女だって。〉

麻〈知ってるわよ？勝利奪っちゃいなさいよ！好きなんでしょ？〉

夢の中で感じた、あの優しい雰囲気は Aだったんだ...

胸の奥がじんわり熱くなる。

...好きだよ。

奪えるもんなら奪いたい。

でもあいつは聡のことが大好きなんだよ。

どんなに頑張っても、俺には敵うはずない。