Sugar Rush３[Shori.S] (ページ12)

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#72 Shori side ページ12

ん…、だるい……

カチャン

ガタ

バタン

キッチンの方から聞こえる物音。

あれ？誰か居んの？

だるい身体を無理やり起こして、

恐る恐るキッチンの方に行くと、

勝「うわっ！姉ちゃん？！」

麻「あ起きた？なによ笑化け物でも見た様なその顔は笑って大丈夫なの？」

そう言いながら額に手を当ててくる。

ひんやりした感触が気持ちいい...

麻「まだ熱いわね。冷えピタある？あるなら貼った方が良いわね」

確か、あったよな…

冷えピタを額に貼り、キッチンに戻ると

麻「お粥作ったんだけど…食べる？」

あんま食欲ないけど、食べないと怒られそうだよな。

勝「うん、ありがと。」

姉ちゃんが作ってくれたお粥を、ちょっとだけ食べて、

姉ちゃんが買ってきてくれた薬を飲んだら、眠くなってきてまた眠りについた。

.

.

”勝利、お母さん仕事だから行くけど、ちゃんと寝てないとダメよ？”

母さん…いか……ないで..

置いて行かないで...淋しいよ...

1人で寝てるの心細いよ。

泣き出す俺の頭を撫でながら、

”行かないよ。何処にもいかないから。安心してゆっくり寝てね”

母さん…？

誰だろ？この優しい手。

姉ちゃん？

違う…か。

でもなんか安心する。

心地よい声で囁かれ、

心地よい手触りで撫でられ、

目覚めることなく更に深い眠りに...

.

結局俺の目が覚めたのは次の日、月曜日の朝だった。

よく寝たわ。

薬が効いたのか、よく寝たからか、

だるさはなく、身体が軽くて頭痛も消えてた。

ベッドから起きてリビングのソファに座る。

ってか、なんで姉ちゃんいたんだろ？

ふと Aに貸したはずの折り畳み傘が目に入った。

なんであるんだろ？

ん？傘の下に紙切れがあるのに気づき手に取る。

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"勝利くんへ

勝利くんが具合悪い時、
何かあった時は、すぐ駆け付けます。
いつでも連絡してね！

A"

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Aらしい可愛い字を見てドキドキして顔が熱くなる。

やべ、また熱出そう//

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更新量多くてすみませんw

春休み中で、暇なんです。笑