呼吸 ページ27
カナヲさんとのやりとりのあと、蝶屋敷の皆さんに全集中・常中を会得したことを伝えたところ………。
ズッコーッ
……文字通り皆さんひっくり返りました。
何故……………?
胡「ヒマワリちゃん……規格外過ぎます…」
「「「………(つっっっっよ)」」」
胡「コホン、と、とりあえず次は呼吸を練習しましょうか」
『呼吸?』
胡「ヒマワリちゃんは私が鬼を殺したところを見ましたよね?あれのことです」
『なるほど。じゃあしのぶさん呼吸教えて貰ってもいいですか?』
胡「それですが、呼吸というのは一つだけではないんです。炎、水、風、岩、雷を基本として、その他の呼吸はそれらから派生してできたものです。まずはヒマワリちゃんには何が合うのかを調べるため私やカナヲ、必要であれば柱の皆さんの呼吸を真似してもらいます。」
『分かりました。私の方はいつでも大丈夫なのでしのぶさん達の都合の良い時にお願いしますね!』
胡「私の呼吸は少し特殊ですが、それでも良いのなら朝食後に始めましょう。ヒマワリちゃんはそれで良いですか?」
『お願いしますっ!!』
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〜朝食後〜
胡「では始めましょうか。まずは私が見本を見せるのであとで真似してみてください。刀は貸しますので」
『分かりました!お願いします!』
胡「っふふ、その意気です!では……
蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れ
蜂牙ノ舞 真靡き
蜻蛉ノ舞 複眼六角
蜈蚣ノ舞 百足蛇腹
……と、こんな感じです!分かりましたか?」
『はい!やってみます!』
しのぶは《ヒマワリ》に自身の愛刀を渡した。
胡「(ぁ…いけない!つい聞いてしまいましたが要点も伝えていませんし分かるはずないのに……)」
しのぶが止めようとした時だった。
_____先程胡蝶が見せたばかりの技をヒマワリが使ったのは。
胡「え?………ん?は?過労ですかね…?体調管理は怠っていないはずですが…」
『しのぶさ〜〜ん!!できました!あと3つもやってみますね!!』
胡「………」
しのぶは目を疑い、その後一回で全ての型を会得していく《ヒマワリ》をただ呆然と眺めるだけだった。
『しのぶさん!全部できました!!!』
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作者名:蒼井葵 | 作成日時:2021年10月22日 21時