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Ki ページ10

追突事故に巻き込まれる前に、一刻も早くたぁの足止めをしなくてはならなかった。

久々に使う、僕の嗅覚。

直感であの車の中だと分かった。

そう思った時には、身体は自然と前に出てしまっていた。




前方から近づいて来る影に気付いた。

懐かしい香り、逞しい腕、透き通った瞳。

間違いなく、僕の御主人様のたぁだった。



たぁを守ることができた。
..良かった




欲張りな僕は、たぁと過ごせる1週間を少しでも長く一緒に過ごしたかったんだ。

だから、家に泊めてもらえないかなんてお願いした。

正直、たぁが今も犬を飼っているなんて思わなかったけど。


ベルとかいう、たぁの新しい彼女は僕の正体に気付いているみたいだった。


お願いだから、一週間だけ ..

たぁのそばにいさせてください。なんてお願いしながら部屋に入ったっけな。


案の定、ベルには僕のことはバレていて、たぁがいない時に事情を説明して分かってくれた。


「昔はモテたんだぞー」

なんて話をしたら

『どうせ、骨でも貢いたんでしょ!』

と、真意のままの答えを言われてしまいベルには本当に頭が上がらなかった(笑)




そんな楽しい日々の中での事だった。



F『..じゃあ、一緒に入る?』

風呂に入りたがらない僕の不自然さを庇いきれずにただただ頷いた


僕にはまだ尻尾が付いている。

これだけは外すことは出来なくて、人間にバレたら即地獄送り。



たぁ。
もう少し傍に居たかったよ...






ずっと傍に居て、撫でて欲しかったよ...

F / Ki→←Ki × F



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SoL(プロフ) - kmf2kkrtmmさん» コメントありがとうございます( ´∀`)実は初めてのコメントですごく嬉しかったです!すごく励みになります。良かったら色々と覗いていってくださいね(*^^*) (2017年3月27日 19時) (レス) id: 121482dbe7 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - 初めまして、初コメです。タイトルが気になってお邪魔しました。切ないお話ですね。だけど…好きです!これからも応援しますので、いろんなお話を読ませてくださいね!次のお話も気長に待ってます。 (2017年3月25日 8時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SoL | 作成日時:2017年3月23日 2時

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