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探偵社の憩いの場に土足で踏み入った不逞の輩(ザアパルクと言うらしい)に灸を据え、
硝子の散らばっていた店内も片付いた数日後。
「はぁ〜……落ち着く」
『まだ遣る気スイッチ入んないんですね知ってた』
またうずまきには探偵社員の面々が屯していた。
国木田さんは相変わらずバリバリ仕事してるけど、
今日敦さん以外事務所にも来なかったからね。
お陰で国木田さんに書類の山一つ頼まれた。
ま、意地で終わらせたけどな!徹夜して!!
だって今日は寝る一日にしたかったから!!!
.
「清君、すンごい眠そうだけど……ちゃんと寝てる?」
『国木田さんの仕事を徹夜で終わらせただけです眠い』
「徹夜!?」
「良くやるねェ…」
『今日は寝るだけの一日にしたかったんですよ…眠い』
「もう眠いが語尾になっちゃってるよ」
「確かに、こう寛いでいると眠くなってくるね。
よし!私も寝よう!」
『お前は仕事をやれ』
片付けた書類の半分以上があんたの仕事関係だったんだからな。
とばっちりもいい処だっつの。
.
「ーー結局組合の遺産ッて何だったンでしょうね?」
『…まず日本には無いですよね』
「日本どころか、そんなモノは無いよ」
「無い?」
「既に別の奴が回収している。
大方其奴からの偽情報に踊らされたのだろう」
ただぼんやりと空を見つめる、何処も見ていない目は記憶に向けられているようだ。
…その"別の奴"とは会ったことあるのかな。
『……崩れた
「……」
「そう云えば、組合の残党って結局…」
思い出したように話し出す敦さんの声に被って
入り口の鐘が来客を告げる。
けどおばちゃんの反応を見ると来客では無さそうだ。
「紹介するわ。新人のーーー」
.
「……!」
振り返った先には
あの時に見た赤毛の組合の人が居た。
.
.
.
.
次の瞬間
彼女が手にしていた出前用らしき箱が飛んできた。
…飛んできた??
『ぅわっ』
「ぶッ!」
反射的に屈んで避けたら、後ろの敦さんが
犠牲になった。
え、なんか…ごめん……
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闇少女(プロフ) - ありがとうございます!お願いします! (2018年4月17日 21時) (レス) id: 86db96a001 (このIDを非表示/違反報告)
のら猫(プロフ) - あ…あ…ありがとうございます…!( ;∀;)黒蜥蜴!確かに出てなかったです!ザアパルク後ら辺にいきます(*´-`) (2018年4月17日 7時) (レス) id: 92e6776368 (このIDを非表示/違反報告)
闇少女(プロフ) - 黒蜥蜴と絡んでほしいです。更新頑張ってください! (2018年4月16日 17時) (レス) id: 86db96a001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のら猫 | 作成日時:2018年4月8日 17時