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117個 ページ27

探偵社の憩いの場に土足で踏み入った不逞の輩(ザアパルクと言うらしい)に灸を据え、

硝子の散らばっていた店内も片付いた数日後。








「はぁ〜……落ち着く」








『まだ遣る気スイッチ入んないんですね知ってた』







またうずまきには探偵社員の面々が屯していた。


国木田さんは相変わらずバリバリ仕事してるけど、
今日敦さん以外事務所にも来なかったからね。


お陰で国木田さんに書類の山一つ頼まれた。





ま、意地で終わらせたけどな!徹夜して!!

だって今日は寝る一日にしたかったから!!!







.








「清君、すンごい眠そうだけど……ちゃんと寝てる?」



『国木田さんの仕事を徹夜で終わらせただけです眠い』



「徹夜!?」


「良くやるねェ…」




『今日は寝るだけの一日にしたかったんですよ…眠い』


「もう眠いが語尾になっちゃってるよ」





「確かに、こう寛いでいると眠くなってくるね。
よし!私も寝よう!」



『お前は仕事をやれ』





片付けた書類の半分以上があんたの仕事関係だったんだからな。


とばっちりもいい処だっつの。








.









「ーー結局組合の遺産ッて何だったンでしょうね?」


『…まず日本には無いですよね』






「日本どころか、そんなモノは無いよ」



「無い?」






「既に別の奴が回収している。

大方其奴からの偽情報に踊らされたのだろう」








ただぼんやりと空を見つめる、何処も見ていない目は記憶に向けられているようだ。


…その"別の奴"とは会ったことあるのかな。






『……崩れた石垣(組合)に群がる鼠みたいだ…』


「……」








「そう云えば、組合の残党って結局…」



思い出したように話し出す敦さんの声に被って
入り口の鐘が来客を告げる。


けどおばちゃんの反応を見ると来客では無さそうだ。







「紹介するわ。新人のーーー」









.









「……!」




振り返った先には






あの時に見た赤毛の組合の人が居た。








.









.









.









.









次の瞬間

彼女が手にしていた出前用らしき箱が飛んできた。



…飛んできた??






『ぅわっ』



「ぶッ!」








反射的に屈んで避けたら、後ろの敦さんが
犠牲になった。


え、なんか…ごめん……

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闇少女(プロフ) - ありがとうございます!お願いします! (2018年4月17日 21時) (レス) id: 86db96a001 (このIDを非表示/違反報告)
のら猫(プロフ) - あ…あ…ありがとうございます…!( ;∀;)黒蜥蜴!確かに出てなかったです!ザアパルク後ら辺にいきます(*´-`) (2018年4月17日 7時) (レス) id: 92e6776368 (このIDを非表示/違反報告)
闇少女(プロフ) - 黒蜥蜴と絡んでほしいです。更新頑張ってください! (2018年4月16日 17時) (レス) id: 86db96a001 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のら猫 | 作成日時:2018年4月8日 17時

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