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115個 ページ25

翌日







『……ん?』




相変わらず国木田さんは八時ピッタリに出社、
僕はその傍で書類整理を手伝っていた。

席隣だから。




国木田さんのお陰で僕まで早起きの癖が付いちゃったんだよ。

朝は寝てたい派なのに。






「如何した」


『いや、何か割れる音が聴こえたんですけど…
下の階かな』




「そんな音まで聴こえるのか」



『耳は良いですから』






でも本当に微かな音だった。


一瞬の、何か(カップ)が割れる様な。






…あ、うずまきのおばちゃんが落としたのかな。


そしてポツポツと出社して来た他の人も
今日も今日とて遣る気が出なさそうで。




席に着いてから一分と経たずにうずまきに行こうと
提案した包帯ワカメに着いて殆どの人が消えた。


…僕?

言ったろ?国木田さんが隣だって。



察してくれ。









.









.









.









.









慌ただしい足音と共に蹴破らんばかりの勢いで
ドアが開けられたのはそう遅くなかった。


驚いて振り返れば、其処には殺気を含ませた目つきの谷崎さん。







「、大変です……うずまきが…」







「何?」





『うずまきで、何かあったんですか?』









「…何者かに襲撃されました」






「『 ! 』」









谷崎さんの背後からは次々とさっきうずまきに行くと言った面々が戻って来た。


その目は矢張りどれも殺気を纏っている。





あの敦さんでさえ、虎の様な野生じみた殺気を滲ませていた。


それを感じ取ったネコの背中が弓なりに(しな)り、
毛が逆立つ。







「…其奴らの居場所は」



「此処」






谷崎さんの取り出していた地図に、乱歩さんは迷い無くある一点を指差す。



乱歩さんも相当頭にきてるみたいだ。

目が据わってる。




其処はオフィス街の最中に立つ建築物で、
辺りには様々な建物が所狭しと建ち並んでいる。



しかもその周りには余程入り組んでいるのか、
詳細な道が記されていなかった。







「如何するんだい?道を探し乍らだと随分掛かっちまうじゃないか」



「この付近の入り組み方は他とは違う。私も少し曖昧でね…」



「如何します…?」









『僕が探す』





「!」


「詳しいのか?」






『粗方は覚えてますよ。後は皆に最短ルートを聞けば良い』



「じゃ早速行こうよ!僕は早くおばちゃんのカレーが食べたい!」






馬鹿だね、探偵社を怒らせるなんて。

僕も許さないよ。

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闇少女(プロフ) - ありがとうございます!お願いします! (2018年4月17日 21時) (レス) id: 86db96a001 (このIDを非表示/違反報告)
のら猫(プロフ) - あ…あ…ありがとうございます…!( ;∀;)黒蜥蜴!確かに出てなかったです!ザアパルク後ら辺にいきます(*´-`) (2018年4月17日 7時) (レス) id: 92e6776368 (このIDを非表示/違反報告)
闇少女(プロフ) - 黒蜥蜴と絡んでほしいです。更新頑張ってください! (2018年4月16日 17時) (レス) id: 86db96a001 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のら猫 | 作成日時:2018年4月8日 17時

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