京極組 五十嵐 リク ページ42
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組長という立場上、やはり何かと予定が立て込む事があり
最愛の恋人にして妹分でもあるAはその辺を理解して
くれていると思い込んでいた。だから……
「機嫌直してくれよ」
「……」
組員に嫉妬するなんて想像もしていなかったのだ
事の発端は数時間前。珍しくAから食事がしたいと
誘われ五十嵐もそのつもりでいたのだが
「今から飯行くんですけど親父もどうですか?」
「親父と久我の兄貴の二人にご一緒出来るなんて
佐古大和、感激です!」
「行くなんて一言も……」
この後何だかんだあるうちに久我と佐古の三人で約束を
取り付けてしまい、Aとの約束はキャンセルせざるを
得なくなってしまった
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「分かってくれよ。男同士の付き合いってものがだな……」
「……」
お詫びとして高価なプレゼントをせがまれたら自分の立場を
利用してでも手に入れる。けれどAはそんなので機嫌を
治すような安い女ではない
というよりこんな言い訳をする時点で組長として情けない。その
結論に至った五十嵐は目線すら合わせてくれないAを強引に
抱き寄せる
「すまん」
「私も男に生まれたかった」
「は?」
「そうすれば幸光さんともっといられるのに」
「……」
そもそもAが男に生まれてたら出会っていたかすら分からない
罵るわけでも八つ当たりする訳でもない可愛らしいそれには
堪らず笑みが溢れてしまう
「何で笑うんですか」
「Aがあまりにも可愛くてな」
「……」
さて。今回は約束を蹴った自分に否がある
「ちょっと待っててくれ」
「?」
「こんな時間にすみません……明日の予定はキャンセルで」
何処に電話をかけているのだろうか?5分とも経たないうちに
通話を終えるとやけにスッキリした表情をしながらAの元へ
戻ってきた
「明日の午前中に入っていた予定は無しにした」
「何してるんですか!?」
確かに拗ねてはいたけれど何もそこまでさせるつもりは無かった
Aは分かりやすく慌て始める
「お相手は大企業の会長って仰ってたじゃないですか!」
「お互いに多忙の身だ。バレやしない……それに」
先程よりも強く抱き締めるとAの耳元で囁く
「Aが拗ねてるのに放ってはおけない」
「……誰のせいだと」
「俺だな」
これで心置きなく可愛がれる。五十嵐はまだ少し拗ねているAの
唇にそっと自分のを重ねるのだった
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ぷるん(プロフ) - ゆずさん» 結局浮かばなかったらすいません💦そうですね、リク内容固まっている方からお伺いいただけると助かります (12月11日 18時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» それでしたら内容が既に決まってる方から伺っていく方が良さそうですね?🤔分かりました!少し呼びかけ方法変えますので引き続き待機お願いします🫡 (12月11日 18時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» 続きも気になる展開でした!イケおじはやっぱり素敵で✨年末企画リクに迷いが生じます…イケおじに合いそうなお題さえ浮かべば😭 (12月11日 18時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» ありがとうございます!補足しますとこの時の大丸さんはまだ夢主に明確な想いを寄せていなくて、事故とは言え約束を反故にした事に対して憤りを感じている設定になっています!🤭 (12月11日 18時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 大丸さんさっそく読みました!ゆず様のイケおじ……他のキャラでもよくそう思うんですが文字で読むとより格好よさや渋さが伝わってきてすごく好きです😊 (12月11日 18時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2023年7月6日 10時