天羽組 阿久津 ※ リク ページ34
*
「Aの姉貴が好きです」
その優しさに惚れるのは自分だけではない。阿久津がそれに
気が付いたのは聞き捨てならない告白を聞いた時だった
「あの……速水君？」
「俺、本気っす」
本気では困る。自分みたいに歳の離れた男が速水のような
将来ある有望な若手に適う訳がない
二人の間に割って入ろうとしたその時だった
「ごめん。私、他に好きな人がいるから」
「そう、ですか……」
「……うん」
その返事に落胆したのは自分も同じだ。年甲斐もなく
恋をした相手には既に意中の存在がいる
「せめて思う事だけは許して下さい。まだ諦めきれそうに
ありませんので」
自分と違って気持ちを素直に打ち明けられるその性格と間柄が
心底羨ましかった
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「す、すみませ……」
阿久津の自宅に連れてこられたAはベッドに横になると
赤く潤んだ目で謝ろうとする
しかし阿久津は最初から気にしてなどいなかった
「気にするな」
その日、阿久津はAにバーで飲もうと誘った。いくら
アルコール度数が低くても数杯と飲めばそれなりに酔うのも
仕方がない
ましてや酒が弱いと分かっていながらも止めなかった。それどころか
もう少し飲めるんじゃないのか？と進めたのは自分。だからAは
何も悪くない……そう思っている
「少し休んだら帰りますから……」
「何処に帰るんだ？」
「え」
普通に考えれば自宅以外にない。しかし昼間の告白を聞いた
阿久津にはそれが意味深なものに聞こえて仕方がなかった
好きな人がいる……その言い回しから恐らくまだ付き合ってもいない。
だけどこのままでいたら目の前に無防備な姿でこちらを見つめる
Aは誰かのものになってしまう
「……」
「か、カシラ……あの」
このまま帰さなかったらどうなるのだろうか。手を伸ばせば
すぐに届く距離にAはいる
「A」
いずれ手の届かない所へ行ってしまうのなら今だけはせめて……
「すまん」
「……っ！？」
結論に至る前に阿久津はAに覆いかぶさった
「許さなくて良い。ずっと恨み続けても構わない」
見知らぬ男から掠め取るのだからそれ位の事は覚悟している。
可愛くて可愛くて仕方がないAの幸せすら願えない自分の
浅ましさに心底嫌気がさした
*
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ぷるん(プロフ) - ゆずさん» 結局浮かばなかったらすいません💦そうですね、リク内容固まっている方からお伺いいただけると助かります (12月11日 18時) (
レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» それでしたら内容が既に決まってる方から伺っていく方が良さそうですね？🤔分かりました！少し呼びかけ方法変えますので引き続き待機お願いします🫡 (12月11日 18時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» 続きも気になる展開でした！イケおじはやっぱり素敵で✨年末企画リクに迷いが生じます…イケおじに合いそうなお題さえ浮かべば😭 (12月11日 18時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» ありがとうございます！補足しますとこの時の大丸さんはまだ夢主に明確な想いを寄せていなくて、事故とは言え約束を反故にした事に対して憤りを感じている設定になっています！🤭 (12月11日 18時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 大丸さんさっそく読みました！ゆず様のイケおじ……他のキャラでもよくそう思うんですが文字で読むとより格好よさや渋さが伝わってきてすごく好きです😊 (12月11日 18時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2023年7月6日 10時
