【からかい※】六車ver ページ26
*
「お、おい……A！？」
男はいつだってドンと構えなければならない。そう思っていても
流石のコレには六車も動揺を隠しきれなかった
「ここ、事務所だぞ……！？」
「そんなの分かってます」
首の後ろに腕を回され、唇はあと数cmまで近づいている
「家に帰ってからしてくれないか……？」
「私とはしたくないですか」
そうじゃない。場所が問題なんだと言いたいけれど普段は
自分からする事が多い分、Aからしてもらえるという
機会を逃したくないと六車は葛藤していた
しかしそんな事を考えているうちにAはスッと離れていった
「は？A」
「冗談ですよ。ふふっ、どうしても六車の兄貴の焦った
表情が見たくてつい……」
「………」
「でも凄くいい表情してましたよ……あははっ！」
いくら可愛い可愛い恋人とはいえ、物事には限度がある
「む、六車の兄貴……？」
「そうか。お前がそのつもりならこっちにも考えはあるぞ」
＿＿ガシャンッ！
机に思い切り押し付け、両腕を胸元で一纏めにすると
鋭い目つきをした六車は顔を目前まで近づける
「まさか俺が何もしないと思ってるんじゃないだろうな？」
「え？いや、その」
「俺も随分甘く見られたもんだ」
口を塞ぐ……なんて表現が当てはまるような激しいそれに
抵抗しようとすると自由が効かない腕は押し返す事も出来ない
ならば顔を逸らそうとすると一瞬だけ唇を離して抑揚のない
怒りがこもった声で囁かれる
「逃げるな」
「っ！」
その一言でAは体が固まり、それを確認した六車は再び
唇を重ねた
しかし今度は先程のとは違い、いつもの優しい触れ方だった
「なぁ。A……もしここでお前に触れたらバレるよな」
「な、何言ってるんですか……！？」
「いや。声を出さなければいけるか」
仮にバレないとしても平静を装う自信はない。雲行きが怪しい
展開に本気で抵抗すると……
「………冗談だ。安心しろ」
「む、六車の兄貴！！」
どうやら先程の仕返しだったようだ。Aを開放すると
少し困ったような表情を浮かべて……
「ここでするつもりはないってだけだ」
「え？」
「家に帰ったら覚悟しろよ」
つまりそれは決定事項という事。Aが呆気に取られると
六車は半端になっていた仕事に取り掛かる
「(やべぇ……よく留まったな俺)」
密かに消えぬ欲と葛藤しているとAが気づくのは真夜中に
なってからの事だったという
*
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ぷるん(プロフ) - ゆずさん» 結局浮かばなかったらすいません💦そうですね、リク内容固まっている方からお伺いいただけると助かります (12月11日 18時) (
レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» それでしたら内容が既に決まってる方から伺っていく方が良さそうですね？🤔分かりました！少し呼びかけ方法変えますので引き続き待機お願いします🫡 (12月11日 18時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» 続きも気になる展開でした！イケおじはやっぱり素敵で✨年末企画リクに迷いが生じます…イケおじに合いそうなお題さえ浮かべば😭 (12月11日 18時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» ありがとうございます！補足しますとこの時の大丸さんはまだ夢主に明確な想いを寄せていなくて、事故とは言え約束を反故にした事に対して憤りを感じている設定になっています！🤭 (12月11日 18時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 大丸さんさっそく読みました！ゆず様のイケおじ……他のキャラでもよくそう思うんですが文字で読むとより格好よさや渋さが伝わってきてすごく好きです😊 (12月11日 18時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2023年7月6日 10時
