バグ大 イケおじ短編集

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「ね、英明さ……っ！お酒は？飲まないんですか」

「今はAの方がいい」



せっかくおつまみも用意したというのに。それに目もくれず
Aを寝室へと連れていき……



「何で怒ってるんですか？飲みたかったお酒、あれじゃあ
　なかったの……？」

「酒が問題じゃねぇよ。どっかの誰かさんが若い男に
　デレデレしてるのが気に食わねぇんだ」



やはり努力していても歳の差そのものを埋める事は不可能。
自分といる時よりも久我や佐古と一緒の時の方がはしゃいで
いるように見えるのも無理はないのかもしれない

だけど……夫を差し置いてそんな風に振る舞うなんて
不愉快極まりなかった



「なぁ。ここにつけていいか？」



首筋。しかもタートルネックを着用したとしても隠せるか
どうか分からない程に際どい部分だ



「嫌ですって！」

「嫌ってな……結構傷つくぞ」



しかしそんなのはお構いなしに容赦なく、しかも複数残された



「だから会わせたくなかった」

「え……？」

「Aは可愛いから他の男に取られないか不安なんだよ」

「私が好きなのは英明さんだけです！」



その一言に動きが止まったのをいい事にAは顔を近づけ……



「……A」

「少しくらい自信持ってくださいよ。じゃないと私、悲しいです」



唇を重ねた。普段は恥ずかしがってそんな真似はしないというのに

しかしこれはある意味この状況で一番やってはいけない事だった



「お前が煽ったんだからな。覚悟しろよ」



ボタンを外し、シャツを脱ぎ捨てると幾多の死線をくぐり抜けて
きた鍛え上げられたが露わになる

そんな姿にAは不覚にも魅入ってしまった



「え……あの、英明さん？」

「仕置き程度に済ませるつもりだったんだが……」

「ちょ、待って。待って下さ」

「可愛い可愛い妻からのおねだりに答えない訳にいかないよな」

「私、ねだってなんか……！」





自分の夫がこんなにも嫉妬深いなんて知らなかった
それを思い知らされた、そんな夜の事……






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天羽組　阿久津　※　リク→←京極組　国生　※　リク

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