天王寺組 戸狩 ※ リク ページ12
*
「なぁA……いつになったら俺の女になってくれるん?」
時々唇を外すと今まで何回も聞かれた事を再度尋ねられる
しかし何度そう聞かれても答えはノーだった。Aは確かに
戸狩を兄貴分として慕ってはいるものの、それ以上の気持ちを
持っているかと聞かれたら……
「人とお話してる時は目を見て話そうな」
「ひゃっ……!」
頬に手を添えられ、半ば強引に目線を合わせるとやけに
楽しそうな表情を浮かべる戸狩と目が合う
だが。今のAがそれ以上に気になるのは扉の向こうから
感じる気配……きっと組員の誰かがいる筈だ
「見せつければええやろ。いらん男も寄って来なくなるし」
「嫌ですってば……!!」
「兄貴分を嫌がるなんて随分偉くなったな」
再度、唇を重ねようと戸狩は顔を近づけた時にAは
咄嗟に手のひらで押さえつけた
「そんな意地悪せんといて」
「それは戸狩の兄貴の方です!こんな事するなんて……!」
「こんな事?俺、何もしとらんけど。教えてくれるか」
「……」
何もしていないなどよく言えたものだとの念を込めてAは
戸狩を睨み付ける
「この口は飾りか?教えてくれ言うとるやろ」
「んんっ!!」
先程のように抵抗されては困る。頭の後ろには手を回し、
両手首をしっかり掴んで押さえつけた
「や……っ、止め、兄貴……!」
「そんな可愛い声で言われてもねだられてるようにしか
聞こえんて」
気が付けば扉の向こうにいた気配はもう無くなっている。
それは戸狩も気付いていて、それをいい事にAを近くの
机に押し倒した
「ヤバい……熱なってきたわ」
「!」
「安心せえ。こんな味気ない所で最後まではせんから
……今はこれで我慢な」
そして再び唇を重ねる。逃げ場がないAはそれを
受け入れるしかなかった
「戸狩の兄貴、駄目……離して、下さ……っ」
「少し黙っとけ」
嫌だと言いながらも拒絶しきれないその中途半端な態度は
腹立たしいとも可愛らしいとも思う
「もう少しだけ楽しもうな。A」
どうして自分に執着するのか。それは戸狩にしか分からない事だ
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「岸本。見とったやろ?」
「見せつけてましたよね?戸狩の兄貴」
「ええか?絶対誰にも言うなよ」
「分かりました」
「本当に言ったらアカンからな?」
「分かりましたって……あ、分かりました」
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ぷるん(プロフ) - ゆずさん» 結局浮かばなかったらすいません💦そうですね、リク内容固まっている方からお伺いいただけると助かります (12月11日 18時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» それでしたら内容が既に決まってる方から伺っていく方が良さそうですね?🤔分かりました!少し呼びかけ方法変えますので引き続き待機お願いします🫡 (12月11日 18時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» 続きも気になる展開でした!イケおじはやっぱり素敵で✨年末企画リクに迷いが生じます…イケおじに合いそうなお題さえ浮かべば😭 (12月11日 18時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» ありがとうございます!補足しますとこの時の大丸さんはまだ夢主に明確な想いを寄せていなくて、事故とは言え約束を反故にした事に対して憤りを感じている設定になっています!🤭 (12月11日 18時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 大丸さんさっそく読みました!ゆず様のイケおじ……他のキャラでもよくそう思うんですが文字で読むとより格好よさや渋さが伝わってきてすごく好きです😊 (12月11日 18時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2023年7月6日 10時