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「天羽に寄ろうとする素振り見せたんやったら少し怖がらせれば
ええやろ。天王寺組を舐めたらアカンで……ってな」
この時、紅林から受けた警告を大事にするべきだったと後悔した
一瞬だけ見てしまった後ろ姿。その背中に彫られている刺青。
半グレ……どころか相手は本職だった
「俺？あぁ……今、忙しいねん」
慌てて背を向けたので表情は分からない。その分、それが自身に
向けられていたものと真逆の声色なのだとひしひし伝わる
「こっちから連絡するまで放っておいてくれんか」
戸狩は舎弟と思わしき人物にそう言うと乱暴に電話を切った
「……何を狸寝入りしとるんや」
「！！」
突然、耳元で聞こえた低い声にAは分かりやすく肩を揺らした
「聞いてたんやろ？A」
驚きと恐怖。それが振り返る事も返事をする事も忘れさせていた
「まぁええわ。そのまま聞いとけ」
戸狩はそのまま話し始める
「俺は狙った獲物は絶対に逃さん。もし逃げようとしたら
どこまでも追い詰めるで」
「……っ」
あれだけ強気に振る舞ってたのに今では声すら上げられない。
それ程に怯えてしまう相手と過ごしてしまった
すっかり酔いも冷めた筈なのに頭はちっとも動いてくれない
「……そろそろ顔見せてくれんか」
「や、止め……嫌だっ！」
抵抗虚しく強引に振り向かせられ、先程と変わらぬ瞳が
こちらを覗いていた
「心配せんでもAには何もせんわ」
そうは言っても安心出来る筈がない。Aが怯えた表情を
している事に気がついている戸狩は笑いかける
「……あれだけ俺に噛み付いてた癖に随分大人しくなったな」
数時間前まではその指先が触れるだけで体が熱くなっていたのに
今は……
「下手な事考えん方がええで」
「戸狩、さん」
「今更そんな呼び方するな。玄弥って呼ばんかい」
「……玄弥さん」
「ん、お利口さんやな。Aは」
自身を見つめるこの優しい顔と電話口での顔。果たして
どっちが本物なのか。今のAには分からない
もし言える事があるとすればそれは恐らく、Aは戸狩の事が
気になって仕方ないという事だ
「せっかく起きたんやし……続きええか？まだ火照っとるもんな」
いつのまにかA自身も求めていたのだった
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ゆず(プロフ) - ぷるんさん» 可能性大です！天王寺組に限らず他の組やヴィラン組シリーズも書きたいです！可哀想な陣内さん🤣 (1月25日 16時) (
レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» では惜しくも出番のなかった渋谷さんたちも、第二弾では登場の可能性あり…？！なのですね😳中でも今回はラストで一蹴された陣内さんのオチが好きでした！ (1月25日 10時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ぷるんさん» ありがとうございました！第二弾でもこんな感じの作品を公開して評判があれば長編へ昇格……と考えています☺️ (1月25日 10時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 天王寺組姉さんの日常編、読んでいて楽しかったです！✨ (1月25日 10時) (レス) @page49 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - ゆずさん» わお😳朗報です✨ (9月21日 0時) (レス) id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2023年6月3日 22時
