さんじゅう! ページ30
先輩…?
助けに来てくれたんですか?
…私の為に…?
「はぁ、邪魔が入っちまった。」
「良いところだったのになぁ。」
「…ふっ、ヒック、ウック。」
涙が止まらなかった。
身体中の水分がなくなってしまうのでは、
というくらいの量が溢れでた。
先輩は、そんな私を見た瞬間、
鬼のような形相で沖田先輩を見つめていた。
「おー、怖い怖い。
そんな顔しないでよ。」
「ふざけるな。Aをこんな姿にして。」
先輩は、今にも殴りかかりそうな勢いだった。
「別に殴ってもいいよ?その代わり、
退学になるのはあんただけどね。」
先輩は、振り下ろそうとしていた
拳を下ろした。
「…沖田先輩。」
私は、先輩に向かって
「…何?」
バチン
思いっきり平手打ちをかましてやった。
「最低ですね。自分の物にするとか。
あと、私のファーストキスを
奪った代償は大きいですよ。」
私は、勢いよく鞄を取って教室を出た。
…と、入り口のドアの付近で言ってやった。
「あと!私の好きな人は神威先輩なので!
沖田先輩の彼女には絶対なりません!!」
…あぁ、言ってしまった。
私の片思い生活、終了。
あんなことを言ったは良いものの。
目の前に神威先輩が居ること忘れてた。
もおぉぉぉ…。
穴があったら入りたい。
「A!」
「…!?せ、先輩ぃぃ!?」
「…あのさ。さっき、俺の事が…好き、って。」
「いや、あの、そのぉ、
何と言うか、えぇっ「嬉しい。」」
その途端、私は神威先輩に抱き締められた。
「…俺も。Aの事が、ずっと好きだった。」
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楓香(プロフ) - えみさん!励ましのお言葉、ありがとうございます(´ノω;`)私も精一杯、小説を書かせて頂きます!!元気出してガンバります(*≧∇≦)ノ (2019年12月28日 0時) (レス) id: bd5d3857e6 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - 保存されていたものが保存されていないとがっくしきますよね。元気出して下さい。いつも作品楽しみにしてます。 (2019年12月27日 23時) (レス) id: 759b2cab00 (このIDを非表示/違反報告)
楓香(プロフ) - 氷華さん!!いえいえ…そんな滅相もない…。素敵なお言葉、ありがとうございますぅぅぅ(*≧∇≦)ノこれからも頑張っていきますので、応援、よろしくお願いします(〃^ー^〃) (2019年12月26日 22時) (レス) id: bd5d3857e6 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 楓香様、こんなに面白い小説ありがとうございました!もっと番外編見てみたいです!これからも色々と頑張ってください! (2019年12月26日 20時) (レス) id: e5c89771f4 (このIDを非表示/違反報告)
楓香(プロフ) - 真由さん!本当だヾ(;゚;Д;゚;)ノ゙気づきませんでした(ノ_<。)すぐに直しておきます!ご指摘ありがとうございます!! (2019年12月13日 14時) (レス) id: bd5d3857e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓香 | 作成日時:2019年12月12日 18時