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『グルッペン様。ルピナスと接触することはできました。約束も。』
昨日あった出来事を、手短に話して、Aはインカムを切った。
Aがグルッペンと接触を見られれば、作戦は失敗してしまう。
無線盗聴の担当は、Aが、引き受けたため、いくらでも通信はできた。
ルピナスの涙を思い出し、Aは顔を歪める。
崇拝する人間に価値があるのか、と思いながら。
Aの顔が、コーヒーに映る。
その顔は、今までにないくらい、苛立った顔をしていた。
顔をもみほぐし、Aは書類を手にとった。
コネシマ経由で、渡された当日の行程だ。
ルピナスが、総統室に入室し、ダクトで待機していたAが、出て発砲するというものだ。
本来、ダクトに入らず、グルッペンが、そのまま発泡する予定だったのだが、Aの頼みで、Aがダクトに入ることになった。
Aは、技術こそはルピナスに、勝てないものの、１つ何の変哲もない物を持っていた。
それがあれば、勝てる。とAは踏んでいる。
ドアの開く音がした。
Aがそちらを見ると、チーノが立っている。
暇なわけなんてないのに、暇なので、とチーノはずかずか入って、椅子に腰掛けた。
『残念ながら、私は暇じゃないんですが。』
Aの声に、チーノがニヤリと笑った。
その目に、Aは何故か恐怖を抱いた。
「例の男から、なにかもらったんですか。」
『まあ、収穫はあったとコネシマ様は仰っていましたが。』
Aのところどころつっかえた言葉に、チーノはまたニヤニヤ笑う。
バレたのか、とAが焦っていると、チーノが言葉を紡いだ。
「誰か、スパイがいるとか？」
その言葉に、Aの心臓が一瞬止まった。
部屋は涼しいはずなのに、背中が汗ばみ始めている。
「なーんて、そんなことないですよね。コネシマさんの人使いが、ちょっと荒いだけか。」
Aの動きを止めるような、視線が消え失せる。
Aの鼓動は戻ったものの、汗が止まらなかった。
無線が入ったのか、チーノがインカム越しに返事をする。
「任務が入っちゃったんで。」
相変わらず笑みを浮かべながら、チーノはAの部屋を出た。
『ルピナスにバレませんように。』
臆病な心を発動させながら、Aは小さく呟いた。
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2(プロフ) - 蠱毒さん» 大丈夫です！わざわざありがとうございます( . .)" (4月1日 23時) (
レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
蠱毒(プロフ) - 2さん» ありがとうございます。そう言って、いただけて嬉しいです！こみゅーのメッセージの方にパスワードを送っても宜しいでしょうか？ (4月1日 9時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
2(プロフ) - 面白くて続きが凄く気になるのですがパスワードが掛かってて続きを見れません💦良かったら教えてくれませんか？ (4月1日 2時) (レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - とても面白かったです！続きが読みたいのですがパスワードが…教えて貰えないでしょうか、、 (1月11日 1時) (レス) @page50 id: f664205a1a (このIDを非表示/違反報告)
こがしアイス(プロフ) - インクさん» さあ、どうなるのでしょう。続編も是非、お楽しみください。 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蠱毒 | 作者ホームページ：@kodomikodoku
作成日時：2022年8月7日 18時
