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「ルピナスは何か、吐いたか。」
グルッペンの声に、申し訳ございません。という答えが返ってきた。
「食事も取ろうとしません。」
予想通り、とグルッペンは呟いた。
普通、スパイが捕まったときは、何も食べようとせず、何も吐こうとしない。
グルッペンとしては、コネシマからβ国の情報をもらったため、ルピナスに特に必要はなかった。
ほんの少しの興味で生かしているだけだ。
何故、Aがβ国の総統の親族の手にしか渡らないものを、持っていたのか。
そして、コネシマからもらったβ国の名簿のあるサイトに、Aの情報が少なかったのか。
グルッペンはそれが聞きたかった。
だが、グルッペンも多忙だ。
Aはルピナスを捕らえた後から、熱を出して寝込んでいる。
コネシマはルピナスの部下たちに、事情を説明したり、後の適任者を探している。
その他幹部は、戦争の後始末に、まだ追われていた。
「なぁ、グルさん。」
よく聞き慣れた、自身の右腕の声にグルッペンは顔を上げた。
「A、３日立っても、魘されて熱が出て寝込んでるって、ぺ神が。」
トントンは、Aに対して特に何も思ってはいない。
前こそは、反対だったものの、ルピナスの１件後、忠誠が見れたと思ったからなのか、何も言わなくなっていた。
「そうか。」
ルピナスの言動に、なにか鍵があるに違いない、とグルッペンは踏んでいるが、その言葉がわからない。
自身の父ならわかっただろうが、とグルッペンはため息を吐いた。
父親譲りの紅い瞳を、ゆっくり閉じて、思い出す。
「グルさん、体調悪いんとちゃう？」
「そんなことはない。」
体調は悪くないが、心の中が、苦かった。
「体調どう？」
柔らかい男の声で、Aは目を覚ました。
机には、見舞いの品として、皮肉にも大量の書類が置いてある。
Aに声をかけた男は、しんぺい神。
最初はAに反対していたものの、トントン同様、少し信頼を置いた人間だ。
『頭がいまいち、働かないんですけど、熱は少し下がってきたと思います。』
ふらつく頭を抑えて、Aは上体を起こした。
「コネシマもなんで、書類置いていくんだろうね。」
『まあ、出来ないことはないですから。』
起きてるほうが、夢を見ませんし、とAは付け加えて、渡された解熱剤を飲んだ。
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2(プロフ) - 蠱毒さん» 大丈夫です！わざわざありがとうございます( . .)" (4月1日 23時) (
レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
蠱毒(プロフ) - 2さん» ありがとうございます。そう言って、いただけて嬉しいです！こみゅーのメッセージの方にパスワードを送っても宜しいでしょうか？ (4月1日 9時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
2(プロフ) - 面白くて続きが凄く気になるのですがパスワードが掛かってて続きを見れません💦良かったら教えてくれませんか？ (4月1日 2時) (レス) id: 6ca65a7c69 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - とても面白かったです！続きが読みたいのですがパスワードが…教えて貰えないでしょうか、、 (1月11日 1時) (レス) @page50 id: f664205a1a (このIDを非表示/違反報告)
こがしアイス(プロフ) - インクさん» さあ、どうなるのでしょう。続編も是非、お楽しみください。 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8cf3c0ec6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蠱毒 | 作者ホームページ：@kodomikodoku
作成日時：2022年8月7日 18時
