【wrwrd】だいスキな紅【gr】 (ページ23)

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赤ページ23

スキがわからなくなって走り出した。先輩が後から追いかけて来るがそんなの知った事じゃ無い。こっちとしては赤の他人も同然。本を探しに行く時みたいに、自分でもこんなに早く走れたんだと思いながら。無我夢中で走った先は、

バンッ‼‼‼‼

gr「………どうしたんだ?」

声が少し震えていた。何に怯えてるの?何が怖いの?ちゃんと気を張らないとダメじゃない。なんで?気を張らなきゃいけないの。

『ちゃんとーーとして気を張らないと』

ワカラナイ。なんで、今まで普通だったじゃ無い。頭が警報音を出すかの様にキーンと鳴り響くと共に、頭が痛くなる。何を思い出しちゃいけないの?思い出す?なんでその言葉が出てきた?

「ネェ、グルッペン …

スキって言って?」『愛してる』

gr「俺は…

愛してるゾ」『好きだゾ』

「アァ…アガッ‼ヴァア…

ア“ァァ”ァアァア“ァア‼‼‼」

「アァ………っ、愛して…る。グルッペン。

愛してる」

gr「ハハッ……俺もだゾ」

全て、思い出した。何に自問自答していたのか。何に警報音を鳴らしていたのか。何があったのか。

何を、思い出したのか。

そう。これは、ある二人のお菓子な(可笑しな)物語。