エリオスライジングヒーローズ Ⅰ! (ページ7)

今日:20 hit、昨日:2 hit、合計:4,355 hit

Prologue ページ7

ｱｷﾗ｢よぉ、レン。相変わらず冷めたツラしてんなぁ。
いい成績取るのも当たり前だって言いてーんだろ?
アカデミーでも、いや、それより前からずっとそうだったもんな｣

ﾚﾝ｢お前は相変わらずの間抜け顔だな。
しおん、お前にだけは絶対に負けたくなかった。
僻み丸出しで恥ずかしくないのか?｣

ｱｷﾗ｢あ? テメェっ、ゲホッゲホッ、ゴホッ!｣

ﾚﾝ｢……………最悪｣

そっぽをむいて、まるで塵を見るような目でアキラを見る。

ｱｷﾗ｢おい、今俺のことを病原菌みたいに思っただろ｣

ﾚﾝ｢『みたい』じゃなくて病原菌だろ。
風邪なら家で寝てろ、迷惑だ｣

いつもと変わらないような喧嘩が始まり、

それこそ迷惑じゃないかとしおんは内心思う。

『やめなよ、アキラ、レン。
成人しても全く変わんないよね』

ｳｨﾙ｢いい加減にしろよお前たち。
顔を合わせる度に歪み合うなんて、悲しいじゃないか｣

『ウィル、それ人のこと言えないから』

ｳｨﾙ｢俺があの不良を嫌うのとは訳が違うだろ。
だってお前たちは従兄弟なんだぞ?
同じ血が流れてるっていうのに、どうして仲良くできないんだ?｣

そう、アキラとレンは従兄弟どうして昔は仲が良かった。

一緒に成長している中で、しおんと出会ったのだ。

ﾚﾝ｢……………｣

ｳｨﾙ｢あ、悪い。今のは軽率だったな。
でも俺は、できることなら仲良くしてもらいたいと思って…｣

レンはその話を最後まで聞かず、

ズボンのポケットに手を突っ込んでいってしまった。