エリオスライジングヒーローズ Ⅰ! (ページ43)

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第1章ページ43

ｱｷﾗ｢はぁ!? やることやらずに忙しいとか、
そんなの許されるのかy……………｣

ピシャーーーン!!

アキラのすぐ目の前に、入所式で見た小さな雷が降ってくる。

それはしおんが発した【神の裁き】の技の一つだった。

しおんは喧嘩している相手に一度怒るとかなり怖いと評判で、

レンとアキラが喧嘩をした時などは特にやばかった。

『アキラくん^^』

ｱｷﾗ｢は、ひゃい……………｣

『ブラッドさんは色々忙しいって聞いたよね?
だったら大人しくしといたほうがいいんじゃない^^?』

ｱｷﾗ｢ぐっ……………｣

ｵｽｶｰ｢【奇跡(エルピス)】、申し訳ない｣

『あ、あとそれなんですけど、
僕のことを【奇跡(エルピス)】って呼ぶの、やめてください。
僕には“忍刃しおん”っていう名前があるんです。
あなたに“オスカー•ベイル”さんっていう名前があるのと一緒です』

ｵｽｶｰ｢…わかった｣

オスカーはアキラを再び締め付けるために構えていた手を下ろす。

ｵｽｶｰ｢本当に威勢のいいルーキーだな。
現状、最下位のサウスセクターを一位にしてみせる、か。
お前が何かするまでもなく、サウスはすぐ一位にのしあがる。
何しろ、ブラッド様が移籍してきたんだからな｣

『あ、それ聞きました。
ノースセクターが一位になったのも、
ブラッドさんがいたからなんですよね。
本当にすごいです。僕はまだまだ力不足ですけど、
いつかブラッドさんのような、みんなを守れる、
かっこよくて強いヒーローを目指します』

ｱｷﾗ｢だからって、いつまでもそれに乗っかっててどうすんだよ。
俺は俺の力を試す。あいつの力は借りずにサウスを一位にして見せる｣

ｵｽｶｰ｢(言っていることは勢いがあって、個人的には好感を持てるが、
……………実際、そう動くつもりか見ものだな。
【奇跡(エルピス)】の少女。彼女からも強い意志を感じる)｣

ここからが、【ヒーロー】になるための本番だった……………。

　

続編に移行します。

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