エリオスライジングヒーローズ Ⅰ! (ページ42)

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第1章ページ42

ブラッドはしおんの次に、アキラに目を向けた。

その瞳は、優しさなどは一切なかった。

むしろ厳しさと軽蔑が入り混じっているように見えた。

ﾌﾞﾗｯﾄﾞ｢鳳アキラ、お前もその態度を改め、真剣に職務に取り組むように｣

ｱｷﾗ｢真剣にって……………俺はいつでも真剣だ｣

ﾌﾞﾗｯﾄﾞ｢サウスを一位にしてやると息巻いていたのも真剣だ。
言っておくが、そう容易いことではない。
まずは自信の持つ【サブスタンス】に順応し、
【奇跡(エルピス)】を守れるほど強くような、そして
能力を使いこなせるよう努力しろ。
大口を叩くならせめて日々の職務を
全うできるようになってからにするんだな｣

ｱｷﾗ｢っ、テメェ……………｣

『アキラ、僕は大丈夫だから、ね!』

ｳｨﾙ｢ちょっ、アキラ、堪えて!｣

ﾌﾞﾗｯﾄﾞ｢そろそろ時間だ。オスカー、後を頼む｣

ｵｽｶｰ｢イエッサー｣

ルームから出て行き、ブラッドは会議へと向かった。

ｱｷﾗ｢おい!
なんだよあいつ、仕事を放り出してどこ行くつもりだ!｣

『メンターをするだけじゃなくて、
会議に出て色々話すのも忙しいから仕方ないよ!』

ｵｽｶｰ｢【奇跡(エルピス)】の言うとおりだ。ブラッド様はこれから会議だ。
このチームのリーダーだけでなく、研修チーム全体をまとめる
メンターリーダーも兼任されていたり、
着任されて間もないし例のフォローもやっている。忙しいのは当然だ。
基本的に研修やトレーニング、【奇跡(エルピス)】の保護など、
ルーキーの指導などに関する部分は俺に一任されている｣

僕のことを【奇跡(エルピス)】って呼ぶの、

なんかいい加減やめてくれませんか……………?