エリオスライジングヒーローズ Ⅰ! (ページ39)

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第1章ページ39

ここからは、ルーキー研修の目的に移る。

主な目的は、“チームワークを学ぶこと”。

各自がそれぞれの能力を使いこなせることが第一歩だ。

ｵｽｶｰ｢【サブスタンス】を摂取して間もないのだから使えなくて当然だが、
日々の職務を熟すためにも早く習得しろ。
【奇跡(エルピス)】は、まだまだだが習得し始めているようだな｣

ｳｨﾙ｢よかったです。ヒーロー能力の使い方、正直分かってなかったので、
教えてもらえると助かります｣

ｵｽｶｰ｢いや、教えるつもりはない｣

『え』

ｵｽｶｰ｢懇切丁寧に教える技量は俺にはない。
それなりに悩んだ画面ブラッド様からも
俺のやりたいようにやれと言われたしな。
初回の研修はメンター対ルーキーの模擬戦をやることになっているし、
早速それをやろうと思う｣

『頭じゃなくて体で覚えろってことですか?』

ｱｷﾗ｢模擬戦か……………上等だ。
おいそこの……………ブラッドだっけ?
一発ぶちかまして瞬殺してやるよ｣

ｵｽｶｰ｢補足するが、この模擬戦は俺とお前達で行う。
ブラッド様は参加しない｣

ｱｷﾗ｢んなっ、参加しねーってなんでだよ!?｣

ﾌﾞﾗｯﾄﾞ｢この後すぐ会議に出なくてはならない。
まぁそんな理由がなくとも、お前達の相手はオスカー一人で十分だが｣

ｱｷﾗ｢ふん、やっぱ怖気付いてんじゃねーか。
ハンデをくれてやる〜とか言いつつ逃げてるだけじゃっがはっ!!｣

言い終える前に、オスカーがアキラの腹を殴る。

『(な、なんかすっごい音したよ!?
ドゴっていうか、バキッていうか、なんか怖いっ(汗)!!)』