エリオスライジングヒーローズ Ⅰ! (ページ30)

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僕がヒーローを目指した理由ページ30

3人とは、すぐに打ち解けることができた。

アキラくんは元気がいい子で、

レンくんはアキラくんのいとこで、明るい男の子。

ウィルくんは二人の友人で、よくつっこむ。

久々に、外で走り回ったなって感じがした。

半年間家の中でしか動き回っていなかったから、

体力が落ちてしまっててもおかしくないし。

『すごいね、アキラくん、ヒーロー目指してるんだ!』

ｱｷﾗ｢ジェイ•キッドマンっているだろ?
俺、そのヒーローに憧れているんだ!
だから俺は、みんなから頼られるような、
ジェイ•キッドマンみたいなでっかいヒーローになる!｣

『……………いいなぁ、アキラくんには、
将来こういうものになりたいっていうものがあって』

ｱｷﾗ｢え?｣

『わたしね、少し前に家族がみんな死んだんだ』

詳しいことは話していない。

なんか不思議な人がいて、その人の目の前で兄が死んだ。

少しだけ話を誤魔化して3人に話した。

『それに、わたしも実はヒーローを目指してたの』

ｱｷﾗ｢いいじゃん、女の子のヒーロー!｣

『学校の子が言ってたの。
ヒーローは普通は男の子が憧れるものなんだって。
女の子がヒーローを目指すのはおかしいことだって』

ｱｷﾗ｢……………本当にそうなのか?｣

アキラくんの顔は、少しだけ怒った顔をしていた。