エリオスライジングヒーローズ Ⅰ! (ページ29)

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僕がヒーローを目指した理由ページ29

　

数分後、騒ぎを聞いて駆けつけてくれた近所の人たちが

僕の生活を支えてくれていたけど、

1ヶ月経っても、僕の心は全く満たされることはなかった。

それに、急にご飯の味がしなくもなった。

何も、楽しいって心から思えなくなった。

　

それから、気がつくと半年経っていた。

味は、相変わらず戻ることはなかった。

学校にもなかなか通えなかった。

この半年、どんな感じで過ごしてたかも忘れた。

しばらく自暴事故が続いていると、

近所のおばさんが、急に僕を外に呼び出した。

赤髪くん｢よ! 初めまして、だな!｣

青髪くん｢一緒に、遊ぼう!｣

黄髪くん｢この子、怖がってるだろ｣

『あ、……………えっと、』

近所に住んでる、仲が良さそうな男の子たちだった。

一緒に遊びたいって思いがあったけど、

3人の仲の良さを邪魔したくなかったし、前までは

兄さんたちもいて楽しかったから、

特に気にしてはいなかった。

赤髪くん｢俺、鳳アキラ! こいつはいとこの如月レン｣

黄髪くん｢俺はウィル•スプラウト｣

青髪くん｢よろしく｣

『……………えっと、』

この子達が、消えてしまうんじゃないかって思った。

僕はそんな不安に急に駆り立てられ、涙が出てきた。

3人になんとか宥めてもらって、涙はおさまった。