エリオスライジングヒーローズ Ⅰ! (ページ28)

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僕がヒーローを目指した理由ページ28

『兄さん、父さん、母さん、ただいま!』

誕生日のケーキも作る予定だったので、

僕は麓の街に行ってその具材も用意していた。

玄関は電気がついていたけど、

全くと言っていいほど活気がなかった。

何かがおかしい感じがした。

『父さん? 母さん? 二人ともお仕事なのかな……………』

リビングの扉を開いた……………瞬間、

僕は一気に目を見開いた。

赤黒い液体をたくさん被った父さんと母さん、

そして兄さん。まだ息がある様子だった。

『に、さ………………? にぃさんっ!』

ﾘｵﾝ｢しおん……………逃げ、ろ……………いますgっ……………｣

背中を抉られ、再び血飛沫を上げる兄の背中。

目の前にいたのは、あの時の人型アンドロイドの【イクリプス】。

3、4体ほどいる人型【イクリプス】の後ろにいたのは、

少しだけ髪の長い、白色の服を着た男。

白い男｢あれ、まだ人がいたんだね｣

『ぁ……………あ、あ……………』

白い男｢あぁ、別に君は殺すつもりはないよ。
まさか、“彼も【サブスタンス】研究の人間だったなんてね”。
でもこの家には【サブスタンス】はなかった……………残念｣

【サブスタンス】……………50年くらい前に地球に降ってきた

まだまだ謎が多い不思議な物質……………。

父さんはその研究協力者として働いていた。

　

白い男｢まぁいいや、今日は帰ろうかな。
おっかしいなぁ、確かここだと思ってたのに…｣