エリオスライジングヒーローズ Ⅰ! (ページ11)

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Prologue ページ11

同じ施設のとある場所。

フェイス•ビームスは、誰かと電話をしていた。

電話を切ると、金髪の少年とぶつかった。

少年｢いって!｣

『あだっ』

ﾌｪｲｽ｢あぁ、ごめん、ぶつかっちゃった。前見えてなくて｣

少年｢なんだとコラ! 見えてなかったって、
俺がチビだって言いてーのかよ!｣

『違うでしょ。ていうか君も、電話しながら歩くのは危険だよ。
もしここが公共交通機関だったらどうするの?
自転者とかにぶつかって大怪我したらひとたまりもないでしょう?』

ﾌｪｲｽ｢あぁ、それはちゃんと守ってるって。
ていうか君、言われてみるとちっちゃいね｣

少年｢ぬあっ!? テメェ、なんて名前だ!
貴様も急に話に割り込んできやがって｣

ﾌｪｲｽ｢名前? フェイス•ビームスだけど
……………って、あーあ、電話切れちゃったじゃん｣

『僕は忍刃しおんだよ』

少年｢つーか、ここにいるってことはお前らも『ヒーロー』か?
しおんって言ったな。俺よりも背が低いくせにそれでも男か?
そっちも、なんでだらだら電話なんかしてんだよ、もう入所式始まるぞ｣

背が低いことを少しコンプレックスに思っていたしおんは、

思わずカチンと頭に血が昇ってしまい

二人に言い聞かせるように大声で叫んだ。

『背が低くて本当にすまなかったねぇ!
ていうか僕は男じゃない!
なんでみんな僕の一人称だけで男って決めつけるんだ!』

ﾌｪｲｽ｢あぁごめんごめんって。正直俺も男だって思ってたよ｣

『許すまじ……………(恨みの目)』