第三章(後編) ページ5
俺は一体…
"何なんだよ?アイツ…"
"……。"
"おい、和?大丈夫か?…和?"
"…あ、いや!大丈夫!"
「……。」
"今日晩飯はステーキが良い!"
「っ…!」
"まぁた、お前そんなもんばっか…"
"いつもじゃねぇか。"
「ははっ…」
いつもねぇ…
全然気付かなかったッスわ…
わざわざ朝起こしに来てくれて、夕飯も作ってくれて…
車なんかもあるみたいだから、きっと二人で色んな所出掛けてるんだろうな…
その距離本当に幼馴染みって言えるんスか?
恋人の俺よりも近いじゃねぇか…
俺って一体、和っちにとって何なんスか…?
〜〜♪♪
「和っち…」
"今日は色々ごめんな?
涼太くんの気持ちも考えないで…
アイツはただの幼馴染みで週二でよく家事に来てくれて家政婦みたいなもんだから気にすんなよな!
また明日、話そうぜ。"
「家政婦…」
料理作ったり、朝起こしたりするくらい俺にだって出来るのに…
和っちは俺じゃなくてアイツに頼んだ…
「ははっ…いよいよ俺がいる意味なくなったッスね…」
ただの性処理?
本当にそうだったら死にてぇわ…
あー、駄目だ。
色々悪い方に考えちゃう…
「…はぁ。ごめんね、和っち…」
ピッ
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作者名:藍風 紅(アイカゼ ベニ) | 作成日時:2020年6月13日 15時