第三章(前編) ページ4
「はぁ…」
今朝の事ばかり考えちゃって、全然仕事に集中出来なかったッスわ…
何だかなぁ、俺も頭に血が登って言い過ぎちゃったかな…
…よし、和っちが帰ってきたら謝ろう!
あの大我とかいう男は気に食わないけど、和っちも幼馴染みって言ってるし。
俺が信じてあげなくてどうするんスか!
そうと決まれば玄関前待機ッスね!
"いやぁ、今日は助かったわ!"
"いい加減一人で何とかしろよな?
そんなんじゃ、いつまで経っても彼女出来ねぇぞ?"
あ、和っちとアイツの声!
"か、彼女くらい…!"
"お?出来たのか?"
か、和っち…!
まさか、俺と付き合ってるってカミングアウトしちゃうんスか?!
いや、嬉しいけど…!!
"い、いや…"
え…
「あ、涼太くん!今朝はごめんな?急いでて…」
「良いよ。」
「本当にごめん!今度飯奢るから!」
何それ…
そんなの物で釣ってるみたいじゃん…
「もう、良いって…」
「あ、後は何か欲しい物とか…」
いい加減にしろよ…!!
「もう、良いって言ってるだろ?!」
はっ…!
「え…」
「お前!!」
「っ…ごめん、今は放っといて欲しいッス…」
ガタンッ
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作者名:藍風 紅(アイカゼ ベニ) | 作成日時:2020年6月13日 15時