ホグワーツの初恋 year3 (ページ6)

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「殺せ！」

クィレルは、ハリーに飛びかかった。首を掴まれて、賢者の石も手から離してしまった。苦しみながらも首を掴むクィレルよ腕をどかそうと、左手で腕を掴んだ。

すると、ハリーに掴まれたクィレルの腕に異変が起きた。

「あっ、あぁぁぁぁ！！なんだ、この魔法は！？」

驚いてハリーから離れたが、彼の右腕は砕けていった。

「Fool! Get the stone!」
(馬鹿者！早く石を奪え！)

『“Immobulus!/動くな！”』

再びハリーに襲いかかろうとしたが、エリーによって動きを封じられた。ハリーも何が起こったのか理解出来なかったが、自分を信じて今度は両手で長くクィレルの顔を触った。

「わあぁぁぁ！」

すると、彼はそのまま全身が崩れていき、塵となって消滅した。ハリーは安心して石を拾うと、後ろからヴォルデモートの形をしたモヤが現れた。

『後ろ！！！』

そして振り向いたハリーに向かって襲いかかってきた。

「ぅおおぉぉ！」

「あぁぁぁ！」

しかし、ヴォルデモートはハリーの身体をすり抜け、階段を抜けて何処かに消えていった。

『ハリー！』

エリーは、倒れたハリーの元に駆け寄った。気絶した彼の右手には賢者の石が握られている。

『お疲れ様。よく頑張ったね』

「Woof!Woof!」
(ワン！ワン！)

『いけない！ごめんね、フラッフィー』

彼女はすっかり小さくしたフラッフィーのことを忘れていた様だ。ここを出たら、フラッフィーを元に戻さなければ。エリーは、ひとまず賢者の石をポケットにしまい、ハリーを肩に担いで外に出る。

「エリー！」

『ハーマイオニー。よかっ…』

先程のチェス盤の部屋に戻ると、ロンとハーマイオニーの姿が見えた。2人の姿を見たエリーは、安心したのかそのまま意識を失ってしまった。

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目が覚めたハリーは医務室にいた。周りにはお菓子などお見舞いの品が沢山あり、彼は顔を輝かした。

その時足音が聞こえ、ダンブルドア校長が入って来た。

「起きたのかね、ハリー？おぉ、贈り物じゃの。君の崇拝者だ」

「崇拝者？」

贈り物は、崇拝者=ハリーの友人やファンからだった。

「地下室でクィレル教授と君の間に起きた出来事は秘密じゃ。つまり、秘密ということは皆が知っておる」

その言葉にハリーは笑った。