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Entering the AI society 7 ページ9
Aside
帰路に着けば空は茜色に染まっていた
何とか帰ってくることはできたけど、中王区が目を光らせているから軽率に外へは出れない
使命のために働くためにレストランへ行く時と必要なものを買いに行く時くらいかな
木の温かみを感じられるドアをそっと開き、家の中へと入る
「あ、姉さん。おかえり」
『ただいま、俊介』
二人の間に気まずい空気が流れる
どうしよう…
私が手術をして男なんか必要ないとか言ったら許さないって言ってたのを思い出した
「っ！姉さん…性格変わってないの？」
突然、俊介が目を大きく見開いて聞いてきた
心底驚いているようだ
『え？い、いや…。うん、たぶん変わってない…と思う』
「ニュースと違うじゃん。僕はてっきり、家から出ていけ、男なんか邪魔だっていうのかと思った」
『なんか失敗しちゃったみたい、あはは…』
「じゃあ世の中の女とは違うんだね」
『まあ、そうなるかな？』
「良かった」
思っていたのと違う言葉をかけられ驚いた
でも、家を追い出されたり見捨てられたりと最悪な状況にならなくて良かった
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年6月12日 18時
