人間AIの姫とヤクザの王子【碧棺左馬刻】 (ページ20)

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The Beginning of Happiness 2 ページ20

左馬刻side (※少しだけ匂わせ表現があります)

Aは服を持ってないといったから合歓のを貸した

体格もほぼ変わらないだろうし取っておいてよかったとつくづく思う

『左馬刻さん、お風呂お先にいただきました。ありがとうございます』

「おう…っ！」

合歓のナイトウェアを着たアイツを見ようと顔を上げれば、そこには先程までとはまるで違う色っぽいAがいた

濡れた長い髪の毛に艶っぽい唇、熱でほんのり赤く染まった頬

それに加え薄いナイトウェアから覗くきれいな鎖骨とうっすらシルエットの分かる胸

俺を興奮させるには十分すぎるほどだった

『…左馬刻さん？どうかしましたか？』

「抱きてぇ」

『え？』

俺は瞬時にそう呟いていた

普通の女に抱く感情とはかけ離れすぎている

抑えられない思いと欲

『左馬刻さんどうしたんですか…ってわぁ！』

理性は保っているものの本能には勝てずAをソファに引っ張って押し倒した

Aの視界に俺しか映らないようにする

『さ、左馬刻さん！一体どうしちゃったんですか？さっきから様子が…』

俺が意地悪っぽく微笑むとAは顔を真っ赤にした

首筋に吸い付こうとするとAは俺の口を小さな手で押さえた

「んだよ」

『ご、ごめんなさい。でも、怖くて…』

「はぁ…、まあ流石に会ったばかりだからな。今日はここで終わりにしてやる」

Aは俺の言葉にほっと肩をおろした

だが安心する暇を与えないように細い腕を片手でまとめ上げて顔を近づける

「だが、次は止めてやらねぇからな」

俺はAの耳元でそう囁いた