人間AIの姫とヤクザの王子【碧棺左馬刻】 (ページ13)

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The edge of despair 2 ページ13

Aside

「言い訳は聞かないからとっとと出ていって」

とうとう私は俊介とお父さんに無理やり押されて外に出されてしまった

手に持っていた家の鍵はいつの間にか取られていた

ドンドンとドアを叩くも返事はなくはたから見ると私が不審者のようだ

『どうしよう…友達の家に止めてもらおうかな。』

スマホを開き電話帳から友人へ電話をかける

しかしみんな予定があって忙しくしているみたいで家には泊められないとのこと

仕方なくネットカフェを探しに街に出た

街の灯りは消えること灯されたままだ

しばらく歩きスマホで検索をかけると近くにネットカフェがあるのを見つけた

そこは大通りを一本中に入ったところで人気の少ない道だ

そのまま歩いていけばネットカフェの看板が見えてくる

もう少しだ、と思いきやそうも行かない

その理由は私の目の前に身長がものすごく高い男達が立ち塞がったからだ

私とは20cm以上の身長差があり上から見下されている

その目は鋭く反射的に縮こまってしまう

「おいそこの姐チャン、この先に何か用か」

「随分と無防備で歩いてんな」

『あ、あの…わた……は、そこ……カフェ…、行き…』

恐怖で声が全く出ない

伝えたくてもしゃべるのを阻止されているみたいだ

「ああ！？全然聞こえねぇよ」

「俺らとここで会えたのもなにかの運命かもしれねぇな。なあお嬢ちゃん？」

そう言って一人の男が私を壁へ突き飛ばす

背中があたって全身に痺れが走る

二人の男が私の腕と足を掴み壁に押さえつける

「ここで溜まってたかいがあったな」

「ああ、ここは女が一人でネットカフェに来ることが多いからな。絶好のチャンスだぜ」

いったい何人いるんだ

次々と男が出てくる

体が固定されていて動こうともがいてもびくともしない

そして男の手は私の胸へと伸びていく

『っ！や、やめ…て』

私はギュッと目を瞑った

しかし一向に触られる気配がない

恐る恐る目を開ければ、目の前の男が顔を歪めていた

その後ろには白髪の男が立っていた

白髪の男に腕を捕まれギシギシと音がなる

「俺様のシマで、ましてや俺様の組のやつが何勝手なことしてやがんだ」