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麗「Aちゃーん！おはよー！」
朝、登校中にお茶子ちゃんと出会った。
わざわざ走ってきて、後ろから声をかけてくれた。
A「お茶子ちゃん！おはよー！」
麗「あれ、今日は1人？」
A「いや、今日はデクと一緒に来てたんだけど、課題を教室に忘れてた？みたいで先に走って行っちゃった」
最寄り駅に着くなり、置いていかれた。
同じ駅から出た人の中にかっちゃんの姿も見えたが、男の子ということもあってか歩くのが早く、声をかける隙もなくて。
麗「そっかそっかー。デクくん、真面目やもんね」
ニコニコして話す彼女はとてもかわいげがあり、見ていて癒される。
そこから他愛のない話をし、教室へ着く。
教室内から響いて聞こえてくるのはかっちゃんの怒鳴り声。
先に教室にいたデクに対して怒っているようだった。
麗「ありゃー、Aちゃんの幼なじみたちはよくやるねぇ」
A「ほんと、、かっちゃん止めてくるよ」
お茶子ちゃんに苦笑いを向けたあと、かっちゃんのもとに歩く。
A「おいこら爆豪勝己ー！」
爆「………何か用か」
フルネームで名前を叫ぶと、少し時差があってから体を向けて返事をしてきた。
ちゃんとこっちに体向けて返事するの、育ち良いなあって。
A「デクが困ってるでしょーが！ほらさっさと謝る！席に着く！」
爆「はいはいわぁったよ」
適当に面倒くさそうに返事をしつつもデクに謝る素振りは無く、教室を出ていった。
麗「ほんと、今のAちゃんのポジが他の子だと罵倒されとったよ、きっと」
A「そうなのかなぁ？」
私以外が止めに入るのを見たことがない。
私が見ていないだけであったのかもしれないが、まぁあの鬼みたいな形相のかっちゃんを止めようと思う人はそういないと思う。
私だって、知らない人だったら怖くて話しかけようとも思わない。
かっちゃんは幼なじみ。
同じ幼なじみのデクに対しては、どうしてあんなにきつい態度なのかわからないけど。
逆にどうして私には、普通なのかわからないけど。
でも、昔から2人が喧嘩をする度に止めに入っていたため、今更かっちゃんに対して怖いとは思わなかった。
A「デクー？大丈夫？」
緑「うん、大丈夫。Aちゃんいつもごめんね、ありがとう」
A「ごめんは受け付けないでーす。ありがとうだけ受け付けます！」
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作成日時：2023年11月2日 2時
