得体36 ページ38
そして、戦いの後、キ・ルクはクルル・ツェペシだけを連れてウルドのもとへと行った。それはそうと…
貴「クローリー」
ク「ん?」
貴「あいつ、とばしていいよね?ね?」
ク「だーめ。てか、真顔でそれ言われんのマジで怖いんだけど」
貴「ッチ」
ク「え、舌打ちされた。マジで本気だったわけ?」
貴「あいつに、私より筋肉ついてんのむかつく」
フェリドは全裸だったため、帝鬼軍の女子にも一度、首を吹っ飛ばされていた。
貴「っは、ざまぁ!」
ク「お口が悪いですよー」
貴「……」
ク「A ちゃん?」
貴「……」
ク「…?フェリドくーん」
フ「どうしたんだい?」
やっと、服を着たフェリドがずっと突っ立ているA のほうへと興味を向けた。
フ「あれ、もしかして、今もう一人のほう?」
ク「もう一人?何それ、僕聞いてないんだけど」
フ「まぁまぁ、怒らずに〜って」
貴「…あぁ、フェリドか」
フ「君は今どっち?」
貴「どっちだと思う?」
フ「…本体じゃない方♪」
貴「正解」
ク「一体何の話?」
貴「…お前は時期に分かるよ」
いつもと雰囲気は同じものの、必ず"クローリー"と呼ぶ彼女が"お前"といったことに違和感を覚え、確かに何かあるんだろうと確信した。
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作者名:黒銀 | 作成日時:2022年1月31日 22時