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得体25 ページ27

貴「あは、人間の血を飲むのは久しぶりだね〜」
ク「そんなに飲んてなかったの?」
貴「まあね。…どれくらい?って?」
ク「……うん」
貴「一か月」
A はニコニコと答えた。いつもと変わらない笑みがクローリーには少し恐ろしく感じてしまった。きっと普通の人が見ても何も思わないだろう。だからこそ、彼女は読めなくて怖い。何を考えているのか分からない。顔に焦りが出たことが一度もないのだ。
ク「…それ、普通の吸血鬼は飢えるんじゃないの?」
貴「言ったでしょ?私は死んだら"神"になるんだって」
ク「…そうだったね」
貴「僕はね〜結構吸血鬼の血、好きだよ?」
ク「そういえば、フェリド君の血を飲んでたね」
貴「うん、フェリドの血はちょっとおいしいから」
ク「ちょっと、って…」
貴「あはは。けど、ミカエラ君」
ミ「……なんだ」
貴「君に一つ言っておくと、確かに僕も君たち吸血鬼と同じように昔は人間だ。けど、僕をあまり普通の吸血鬼と比べないほうがいよ」
ミ「?…どういういみだ」
貴「そのまんまの意味だよ。僕もすでに人間の頃は人間じゃなかったし。逆に言うと吸血鬼になって解放された―!!みたいな?」
ク「え、そうなの?それは初耳」
ミ「お前は元から人間じゃなかったと」
貴「いやいや、もとはれっきとした人間だ。けど…ちょっとね。違ったんだよ」
ミ「何がだ?」
貴「…人を殺してた」
ミ「!?……何人だ」
貴「軽く1000人は?」
ミ「何のためにだ」
貴「なんでもいいじゃん?これ以上入ってくることはお勧めしないよ。今までそれで生きた人はいないんだから」
そういって彼女はグラスに入っている血をすべて飲み干すと外へと向かっていった。
ク「どこに行くの?」
貴「んー?ちょっと第五位始祖のところ」
ク「はぁ…いってらっしゃい」
クローリーのその言葉に少し驚いたのか目を丸くした後今までに見ないほど心からの笑みなのかとてもうれしそうに。
貴「行ってきます」
と返した。






貴「本当に君は…。僕を狂わせるね。これ以上はやめておくれよ」
その瞳は悲しそうだった。それと同時に切り替えた顔は誰もが恐怖を植え付けられるほど歪んだ顔だった。





ル「んー?誰だ?」
貴「誰でしょう?」
ル「!!お前…レン」
貴「あれ、その名前で呼ぶんだ。元の名前で呼んでくれないわけ?」
ル「はっ。どうだか」
貴「ふ〜ん」





ク「ミカエラ君」

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設定タグ:終わりのセラフ , 吸血鬼 , 狂ってる   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:黒銀 | 作成日時:2022年1月31日 22時

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