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第2話「再開」その2 ページ10

太公望「なるほどのう………。普賢から優秀な弟子を持った、とは聞いておったが、それがお主か?」

A「優秀かどうかはわかりませんが、一応、弟子ではありますね。」


頬を指でかきながら、Aは照れたように言った。
普賢に優秀と言われていたことが、嬉しかったのだろう。


A「あ、それで、この子が私の友達の雲母です。」

雲母「えと、雲母は、雲母って言うの。」


雲母は、たったそれだけのことを言い、Aの腕の中に隠れた。


A「もー、雲母ったら………。
ごめんなさい。この子、人見知りするタイプで。」


Aがそういった瞬間、哪吒と戦っていた男が、急に声を上げた。


天化「あぁっ!!!!」

A「っ!?な、なに!!?」

天化「あんた、Aさ!?」

A「え?さ、さっきからそう言ってるんだけど………。」

天化「そうじゃなくて、俺っちのこと覚えてるさ?子供のころ、よく一緒に遊んだ!」

A「………?えっと………。」

天化「天化!俺っちの名前は、黄天化さ!!これでも思い出さないさ?」


首を傾げたAは、まず天化と名乗った少年の顔を見、隣の武成王を見、そしてまた、天化の顔を見た。


そして、思い出した。


2人で、剣の修行をしたこと、ご飯を食べたこと、一緒に遊んだこと、みんなーーー。


A「………てん、か、君………?殷の朝歌にいた………?」

天化「そうさ!やっと思い出してくれたさ?………まぁ、俺っちも雲母を見るまで、忘れてたんだけどな。」


たはは、というように天化は笑い、Aを静かに見つめた。


A「………えっと、」

天化「………うん。」

A「天化、君………。」

天化「…………ああ。」

A「………大きく、なったね?」

天化「あーたは俺っちのお袋かいっ!!」


Aのボケに、天化のツッコミが降り注ぐ。


見事なまでのツッコミに、Aは自然と拍手した。


A「………すごい。結構冗談で言ったのに、あそこまで完璧に返してくれるなんて……………。」

天化「じょ、冗談って………!
………まぁ、何はともあれ、久しぶりさ、A!」

A「ええ、本当に。天化君。」


そして二人は、再開の握手を交わした。


武成王「へぇ。あんたがあの時のAか?えらく綺麗になったな。見違えたぜ!」

A「ありがとうございます、飛虎様。あの時は、大変お世話になりました。」

第2話「再開」その3→←第2話「再開」その1



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設定タグ:封神演義 , ジャンプ , 天化
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信乃(プロフ) - 封神演義いいですよね!楊戩とかカッコいいし、天化もいい!更新ファイトデス (2017年5月21日 17時) (レス) id: 7cad6b70e5 (このIDを非表示/違反報告)
風蛍月(プロフ) - 真ちゃんなう!さん» コメありがとうございます! すみません、最近更新するの忘れてました← なるべく頑張ります! (2015年8月12日 15時) (レス) id: 4620f76b51 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう!(プロフ) - この小説好きです!更新頑張ってください!! (2015年8月12日 14時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風蛍月 | 作成日時:2014年7月28日 20時

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