第2話「再開」その1 ページ9
A「………あれは、何やってんのかな?」
雲母「雲母的には、アホにしか見えない。」
師匠と弟弟子と別れたAは、手伝いをしに太公望の元へと向かおうとしたが、着いて早々見たものは、出発前に見た哪吒と、若い男が戦っている様子だった。
明らかに仲間なのに、である……。
A「………まぁ、とりあえず挨拶に行こっか、雲母。」
雲母「うん!」
雲母の了承を得たAは、雲母に子狐形態に戻ってもらい、飛翔宝貝、朱里羽衣を使って、文字通り太公望たちの元へと舞い降りた。
その間に、哪吒ではない方の男の弟らしき子供が止めに入り、事態は大事にならずに済んでいた。
A「は〜い、皆さんこんにちは〜。」
「「「!!!!!?」」」
A「崑崙十二仙、普賢真人の命でお手伝いに来ました、Aで〜す。以後お見知りおきをーーーって、危なっ!!!………ちょっと、いきなり危ないでしょ〜。」
いきなり現れて自己紹介を始めたAに不信感を覚えたのか、哪吒が躊躇なく宝貝で攻撃をしかけてきた。
だが、Aの朱里羽衣の防御力には叶わない。
哪吒自身、止められたことに驚いていた。
哪吒「お前、何者だ。」
A「だから、私は貴方たちの味方だって。それに、か弱い女の子に手を出しちゃいけないって、お母さんに習わなかった?」
どの口がそれを言うか………。
周りの人間はそう思ったが、声には出さなかった。
そして、Aに言われた言葉を考えていた哪吒が出した答えとはーーー
哪吒「そういえば、母上がそのようなことを言っていたような気がする………。」
そして、あっさりと構えていた宝貝を解除する。
Aはその一瞬で、目の前のこの子がマザコン属性なのを見切った。
伊達に、ショタコン・ロリコンとは呼ばれていない。
太公望「………お主、さっき普賢真人の名より、と言ったな。普賢とは、どういう関係だ?」
A「あ、貴方が太公望様ですね?初めまして。普賢真人の弟子、Aです。普賢真人は、我が師匠。さっきも言ったとおり、太公望様のお手伝いをするように言われてきました。ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします!」
先ほどとはうって変わったような態度に眉を潜めながらも、太公望は納得したようだった。
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信乃(プロフ) - 封神演義いいですよね!楊戩とかカッコいいし、天化もいい!更新ファイトデス (2017年5月21日 17時) (レス) id: 7cad6b70e5 (このIDを非表示/違反報告)
風蛍月(プロフ) - 真ちゃんなう!さん» コメありがとうございます! すみません、最近更新するの忘れてました← なるべく頑張ります! (2015年8月12日 15時) (レス) id: 4620f76b51 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう!(プロフ) - この小説好きです!更新頑張ってください!! (2015年8月12日 14時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風蛍月 | 作成日時:2014年7月28日 20時