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第1話「旅立ち」その2 ページ4

白鶴洞をでたAは、本来の化け狐形態になった雲母の背に乗り、のんびり散歩をしていた。


A「………いい天気だねぇ、雲母〜。こんな日には、木に寄りかかってお昼寝するのが一番なんだよ〜。」

雲母「そ〜なんだ〜。」

A「ね〜。雲母もそう思うよね〜………って、あれ?あの子は…………。」


乾元山を通り過ぎた時、最近十二仙の、太乙真人の(半ば強制的に)門下に入った、哪吒という少年が目に入った。
近くに白鶴童子もいる。


A「あの子………木吒の弟の、哪吒君?だっけ。何か怒ってるみたい。面白そうだから、見学しよっか、雲母。」

雲母「どの辺が面白そうなのかわかんないけど、Aちゃんがいうなら……。」


雲母の了承をとった後、Aは見つかりにくく、声の届く範囲に移動した。


するとーーー


太乙「哪吒!元始天尊様からの勅令だ!君は人間界に行き太公望を助けるんだ!!」


哪吒の師匠にあたる太乙真人が、黄巾力士に乗って現れた。
背に、幾つかの宝貝を背負っている。


しばらく白鶴と喋っていたようだったが、しびれを切らした哪吒が、乾坤圏を構える。


哪吒「………何をぶつくさ言っている。覚悟はできてるんだろうな」

太乙「ムフフフ。できるかな?」




A「ありゃりゃ。師匠に向かって攻撃するなんて。」

雲母「師弟関係は、存在しないのかな?」

A「してたら、あんなに攻撃的にはならないよ〜。」

雲母「んー。雲母わかんない。」


Aは見つからないのをいいことに、子狐形態に戻った雲母と、呑気に話をしている。




そうこうしている内に戦いは激しくなり、太乙が押し始める。


太乙「宝貝、『金磚』!!!」


金磚と呼ばれた宝貝から幾つもの光の筋が現れ、哪吒を傷つける。


哪吒「ぐっ…!!!」

白鶴「哪吒!!!太乙真人様やりすぎです!!」

太乙「だっ…大丈夫さ。あの子は後で修理できるから…。」

哪吒「チッ!」


哪吒は血を滴らせながらも、太乙の乗る黄巾力士へと飛ぶ。
戦意は失せていないようだ。


太乙「さすがは戦いの申し子。勝ち目のない戦いでも戦闘意欲を失わないか…。
それに敬意を表して、宝貝づくりの匠たる私の力を見せてやろう。
次はこの宝貝、『火尖鎗』を使うよ!!」


出したのは、バーナーのような、白く細長い宝貝。

第1話「旅立ち」その3→←第1話「旅立ち」その1



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信乃(プロフ) - 封神演義いいですよね!楊戩とかカッコいいし、天化もいい!更新ファイトデス (2017年5月21日 17時) (レス) id: 7cad6b70e5 (このIDを非表示/違反報告)
風蛍月(プロフ) - 真ちゃんなう!さん» コメありがとうございます! すみません、最近更新するの忘れてました← なるべく頑張ります! (2015年8月12日 15時) (レス) id: 4620f76b51 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう!(プロフ) - この小説好きです!更新頑張ってください!! (2015年8月12日 14時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風蛍月 | 作成日時:2014年7月28日 20時

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