永久を生きる者達

第5話「太公望VS高友乾〜酒は飲めども飲まれるな！〜」その2 ページ22

高友乾「っ！予定変更！！ならば、さらに飲ませて急性アルコール中毒にしてやるわ！！」

太公望「むっ！！
………仙桃っ！！わーっはっはっはっはっ！！！」



天化•武成王「………………。」

A「…………呆れてものも言えないわ……………。」

雲母「雲母もそう思う。」




高友乾「まだまだっ！！」

Aたちが呆れている間も、高友乾の攻撃はやまない。
しかし、それをのらりくらりとかわす太公望。

酔ってフラフラのはずなのに………。

太公望「ひっく。………知らんかったか？わしは酔えば酔うほど強くなるのだ！」

四不象「御主人は泥酔拳の達人っスよ！！」

高友乾「でっ…泥酔拳？」

太公望「ああ〜〜いい気分だのう〜〜
皆にもこの天国を味わわせてやりたいのう〜〜
…………そーれ！この水も全部酒にしてしまえーー！！！」

四不象「あっ！！！」

太公望は、下の水に向かって手持ちの仙桃を大量に投下した。



それによって、全ての水はーーー



武成王「うわっ！酒くせーーー！！」

天化「あんのアホ師叔は何考えてるさ！！」

A「私ダメ………お酒に弱いから臭いだけで酔いそう…………。」

天化「大丈夫さ？A。」

鼻を押さえてしゃがみこんでしまったAに、天化が気遣う。

天化「何かあったらガードするから、しばらく休んでるさ。」

A「うん………ありがとう天化君…………。」

そんな天化に、Aが弱々しく微笑む。

本当にお酒はダメらしい。

雲母「雲母もいるからね〜。」

A「雲母もありがとう。」


一方太公望達はと言うとーーー


太公望「おぬし素面だのう。」

高友乾「なっ…何をする！？」

太公望「わしの酒が飲めぬかーーーっ！！！」

高友乾「やめろーっ！！」

高友乾は、太公望の道連れに酒の海へと落下する。

高友乾「のっ……飲んでしまった…戦いのさなかに…」

太公望「まだ足りーーーぬ！！！」

高友乾「うぼぉっ！！」

海から顔を出そうとする度に、太公望により酒の中へと引きずりこまれてしまう。

これだけ飲まされてしまえば、酔ってしまうことは明らかだった。

高友乾「こっ…これがおまえの手だったのか！俺を酔わせて勝とうって気だな！！」

太公望「そのとーり！」

高友乾「！」

太公望「酒は飲めども飲まれるな！」

高友乾「なんじゃそりゃーーー！！！」

太公望は、まるでタコのように絡みつき、高友乾の自由をなくす。

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