第4話「太公望VS高友乾〜逃げるが勝ち〜」その3 ページ19
高友乾「それはダメさ。おまえは聞仲さまの敵だ。そこに対立する理由がある!
ーーーそれに、楽しいんだね。こんな大暴れは久し振りさ。」
太公望「ちっ!口車には乗らぬか!」
ーーーどうやら、先ほどの言葉は方便だったらしい………。
愚痴を吐きながらも、太公望は必死に迫り来る水を四不象に乗りよけていく。
天化「ありゃダメだ。死ぬわ師叔。すげぇべ。」
武成王「おいおいおい、あんな宝貝は反則だぜ!!」
A「ああいうのは、接近戦に持ち込んで一気にやるのが一番なんだけどね〜。それすら無理かしら………。」
太公望「反撃の余裕がない…。
接近戦に持ち込まねばやられる!スープー、わしの指示通り飛んでくれ!!」
四不象「了解(ラジャー)っス!」
太公望「上!」
四不象「了解っス!」
太公望「左ナナメ後ろ!!」
四不象「了解っス!」
飛んでくる水をよけながら、太公望の指示はまだまだ続く。
太公望「右上45°!左cos60°!南南東!!」
四不象「え?え?ラ…了解っス…。」
太公望「上上下下左右左右BAっ!!」
四不象「わからないっスよ御主人!!!」
………それはそうだろう。
だが、四不象は弱音を吐きながらも何とか水の攻撃をよけ続ける。
そして、ついに高友乾の眼前にまで近づいた。
太公望「!よしっ、抜けた!!」
高友乾「無駄骨だよ。」
太公望「!」
高友乾「水よ!集まれ!!」
太公望「むうっ!!!」
背後から大量の水が太公望に覆いかぶさり、そのまま下へと叩きつけられた。
武吉「お師匠様っ!!
そんなっ!お師匠様が水に潰されてミンチにっ!!」
天化「本当かよ武吉っちゃん…。」
武吉「ぼく視力は10.0なんですっ!どーしよーーっ!!」
天化「師叔……。」
A「太公望様…………。」
武吉の叫びも虚しく、残された水は静かに波打つだけだった……。
高友乾「くくくくっ。一匹おわり!
さぁ次は誰だ?キミかい、ぼうや!?」
高友乾は天祥を背に乗せた哪吒を見やり、そう言い放った。
哪吒「……あいつを甘く見ない方がいい。害虫はそう易々と死なないものだ。」
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信乃(プロフ) - 封神演義いいですよね!楊戩とかカッコいいし、天化もいい!更新ファイトデス (2017年5月21日 17時) (レス) id: 7cad6b70e5 (このIDを非表示/違反報告)
風蛍月(プロフ) - 真ちゃんなう!さん» コメありがとうございます! すみません、最近更新するの忘れてました← なるべく頑張ります! (2015年8月12日 15時) (レス) id: 4620f76b51 (このIDを非表示/違反報告)
真ちゃんなう!(プロフ) - この小説好きです!更新頑張ってください!! (2015年8月12日 14時) (レス) id: 883ad8778b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風蛍月 | 作成日時:2014年7月28日 20時