幼馴染は…【草津錦史郎】Part3

#115 由布院 煙の推測 ページ17

貴) ついでに言うと、キンシロウと付き合ってた。まあ、別れちゃったけど……

おいおい、いきなり爆弾発言したぞ。あの生徒会長と付き合ってただ？俺見て顔がだらしないって言うあの会長さんだぜ？よく付き合えたもんだな。ま、すぐに別れちまったけど……。

貴) キンシロウとアツシは幼馴染みで、小学３,4年で京都に行ったけど、慣れなくてすぐに学校を辞めたの。それからちょっとヤンチャしてこっちに戻ってきたの。

口調が女っぽいことからアツシの言ってた事はあながち嘘じゃねぇみたいだ。けど、凹凸がないなと考えていると、老神のカバンが飛んできた。

由布院) いってぇ…いきなり何すんだ！

貴) うっさいな！凹凸くらいおますよ！サラシ巻いて３年間過ごしいやたんどすえ、それくらい分かってくれよ！なんで言わすんや！

顔を真っ赤にさせながらそう言い訳した老神は息を切らして俺を睨んでいた。普通の女子にこんな力あるわけない。ヤンチャしてたのも本当らしいな。すると、グラリと老神の体が揺れ、柱に支えられるように、なんとか立っていた。

鬼怒川)大丈夫?!

アツシが寄り添うと糸が切れたように崩れた。顔色が悪い。前に戦闘中で倒れた時と同じような顔色だ。そうなると……

由布院) お前、薬飲んでねぇな？

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