わたしのこころ ページ5
放っておいてもらいたかった。
ただの10分間の休憩であんなことになるなんて思わなかった。
私が悪口を言われるのはいつもの事、そのルールを壊してもらいたくない。悪口を言われることで私は存在を認めてもらってるのに。
今更、助けなんて遅いの。
もう、手遅れだよ。
私はあまり使われていない階段に座り、1人で考える。あの人物な何者なのか、なぜ私のことを知ってるのか、なぜ私は存在しているのか、なぜ＿＿＿＿＿
昨日腕につけた傷が痛む、じわじわとじんじんと。それは心の痛みなのか、それともやはりこの傷のせいか、わからない。
もう涙なんて枯れてしまった、私は虚ろな瞳で窓を見つめる。太陽はさっきまで燦々と輝いていたのに今ではどんよりとした空が広がっていた。
｢……、｣
喋ろうとしても喉が枯れて喋れない。ただ口をパクパクしているだけ、なんて滑稽な姿だろう。
こうやって逃げてるだけで解決はしていない。
ああ、もう休憩時間が終わってしまう、教室に戻らないと評価が下がる。
けど今更は戻れない。だからといってこんな私を匿ってくれるような友達もいない。とりあえず、私は保健室へ行く。普段なら担任の許可がないと保健室へは行けない、けれど確か今は保健室の先生が居ないはず。
チャンスだ。
私は軽やかに保健室へ向かう。
｢あ、高野さん｣
保健室へ入り、直後に聞いた声がそれ。
私は思わずその声の主を見る。
｢………はい｣
｢あれ？僕のこと知ってるよね？僕はロボロ、同じクラスの！｣
馴れ馴れしい、この男はきっと私を裏切るのだろう。とりあえず、私は空いているベッドへ向かう、勿論ベッドを囲うカーテンを閉めて。
｢あれ、高野さん、授業サボるの？意外｣
カーテン越しの声、私はそれを無視する。
｢ねえ、高野さんって綺麗だよね。儚い系美人。｣
｢ねえ、カーテン開けてい？｣
そう言われた途端にカーテンは軽い音を出し開いた。そこにはにこにこ、と笑う彼。
｢無視しないでよ｣
私はそう言いながらも笑う彼に圧倒されていた。
続く
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腐った杏仁豆腐 - コネさん夢主さんを助けようとしてるのかな？それとも、裏切るつもりなのか、気になる…。 (2019年6月2日 14時) (
レス) id: a247128343 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - 面白いです！更新頑張ってください！！！ (2019年5月28日 22時) (レス) id: 4d12da46eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ロ、ロボロくん怖ない！？あ、更新頑張って下さい！ (2018年8月28日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤＠クソメガネ野郎 | 作成日時：2018年6月14日 20時
